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春うらら
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ホンコン小旅行報告

株式会社アメディア 代表取締役 望月優


11月12日から15日まで、ホンコンに行ってきましたので、レギュラーの美月めぐみさんを今週は押しのけます。

1. 交通事情
 空港からホテルまでのバスの中で、現地人の旅行者の方が、「ホンコンは歩行者優先ではなくて車優先です」と言われました。 そこで、少し心配になりましたが、幸運にも緊張する場面には出くわしませんでした。 街中は地下鉄が何本か走っていて、東京や大阪のような日本の都会と同じ雰囲気です。 結構随所に点字ブロックが敷かれていて、これも日本の雰囲気と似ています。ただ、点字プロックの特記の度合いが薄い感じがしました。 地下鉄では明瞭な社内アナウンスが中国語と英語でされていて、言葉がわかれば視覚障害者も一人歩きし易い印象を受けました。 随所に音響信号機がありましたが、音の出し方は日本とは随分違っていて、「カタカタカタ」という機械音がしています。この機械音が、青になるとリズムが変わるのです。 おそらく、この「カタカタカタ」音は、目の見える日本人の旅行者には、視覚障害者向けの音響信号とは気がつかないと思います。というのは、赤のときと青のときのリズムの違いはかなり微妙ですし、何かある種の工事音のようにも聞こえるからです。 ある地下鉄で、点字案内板を見つけました。案内板のスタイルは日本で見るものとおおよそ同じですが、その在り処を示す方法がエレガントでした。 日本の点字案内板は、何も音で知らされていないか、または知らせるときでも「ピンポーン」という音を出しています。私がホンコンで見つけた点字案内板は、「エリーゼのために」を美しく奏でていました。

2. 視覚障害者事情
 14日にホンコン盲人協会を訪れました。 ホンコンの人口は700万人、それに対して視覚障害者の数は7万人だそうです。1パーセントという数は、1億2千万に対する30万人の日本の0.25パーセントよりも随分比率が高いです。 ホンコン盲人協会では、職業訓練として、マッサージを教えているそうですが、私が訪れたマッサージ店では、視覚障害者は働いていませんでした。 盲人協会の設備は充実していて、100ページにも及ぶ分厚い新聞をノルウェー製の高速点字プリンタで毎日700部ほど印刷して配っているところを見せて頂きました。


 最後に、ホンコンは税金が非常に安く、多くの資本家が世界中から集まってくる金融都市です。
 そのホンコンでしか手続きができないイギリス系ファンドの金融商品を申し込んできました。こちらに関心のある方は、このメルマガへの返信でお知らせください。

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by amedia  at 10:08  | Permalink

方向感覚を鍛える『動物村探検ゲーム』-晴眼者にもチャレンジしてほしい!

 最近、私は芝居の稽古や諸々の雑事の合間を縫って、『動物村探検ゲーム』というwindows版のゲームをやっています。
 このゲームは、声と音だけを頼りに、一歩ずつ座標を移動して行き、ゴールの「タヌキ村」を目指して行くのを1ラウンドとして重ねていき、31ラウンドの楽園に向かっていくゲームです。31ラウンドには、最終ゴール地点となる「タヌキ御殿」を目指すための、それまでにはないアトラクションがあり、最後の最後まで気を抜けない楽しいゲームなのです。
 一つのラウンドは、最初は9掛ける9、合計81マスの村を旅するのですが、これが10ラウンド以降には少しずつ広がっていき、最終的には30掛ける30、合計900マスの、とても広い村を探検することになります。
 このゲームは、なんと、画面には何も映し出されていないのです。つまり、視力の有無に左右されることなく、健聴者であればだれでも同じ条件で遊べるのです。上にも書いたように、頼りになるのは声によるメッセージのみです。
 例えば、「7コンマ3 ライオン リス」などという声がします。これは、「上から7列目の左から3番目にいますよ。周りには、ライオンとリスがいますよ」ということです。しかし、この「周り」というのが、上下左右どこかにいるというだけで、具体的には示さないので、それまで進んできたところの様子を頭に描きながら、「きっとライオンは上だな」とか「リスは左に違いない」などと、地図を想像する力と感をフル回転させながら対処するのです。この場合、猛獣であるライオンは、間違えてその座標に踏み込むと、食べられてゲームオーバーになってしまいますから、持っている猟銃か弓矢で撃らなければならないのです。いっぽう、リスは、その座標に踏み込むと、そのラウンドのゴールである「タヌキ村」の場所を教えてくれるし、保護動物だから撃ってはいけないことになっています。だから、やらなければならないのは、うまくライオンを撃ち、リスに会いに踏み込むということになるわけです。
 また、「岩山」という、通り抜けのできない座標や、「ゾウ」という、どこかに飛ばされてしまう動物がいる座標もありますので、うまく迂回しながら進まなければならないところもあったりします。
 これはもう、否応無しに、方向感覚が鍛えられます。つまり、視覚障害者の歩行訓練にも役立つのではないかと、このゲームのファンの間では言われているのです。

 画面に何も映っていないということもあるのか、、本当は晴眼者の人たちにも一緒に楽しんでほしいのに、なかなかやっている人を見つけることができません。やったらきっと楽しいのに。
 私たち視覚障害者がいくら望んでも、一般のゲームをやることが困難な状況は変わりません。でも、逆にこの「動物村」なら、その気にさえなってくれれば、晴眼者にも遊べる物なのです。
 今私は、mixi内にこの「動物村」専用のコミュニティ「集まれ!動物村の仲間たち!」というのを立ち上げて交流しているのですが、いつかこのコミュに、晴眼者のユーザーも参加して、共に語り合えたらいいのにと、淡い希望を抱いているところなのです。

 このゲームの元になった、ユリーカ版の動物村探検ゲームは、今、ラビットという視覚障害者向けのIT関連の販売とナビゲーションを行っている会社の社長をしておられる荒川さんが、今から15年ほど前に作った物でしたが、それを楽しんだ一人の視覚障害者・ハンドルネームいくらどんさんという人がDOS版→windows版と育て上げてきたソフトで、現在フリーソフトとして公開されています。荒川さんもいくらどん
さんも全盲の立場でプログラミングなさっているということで、それだけでもまた1本コラムが書けそうなのですが、それはまたの機会に譲ることにして、今回はこのゲームその物をご紹介してみました。

「いくらどんの島」=『動物村探検ゲーム』を落とせるHP
http://homepage2.nifty.com/count_nine/index.html

『集まれ!動物村の仲間たち!』=mixi会員限定コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3739066

※ mixiは、18歳未満の方は参加できません。と言っても、基本的にはいかがわしくはないのでご安心ください。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



タックペーパーにも打てる、高品質印字の各種点字プリンタ


by amedia  at 16:46  | Permalink

痛快福祉系コメディ登場!!

 前号で第一報をお伝えした、私の所属する劇団・「演劇結社ばっかりばっかり」の芝居の公演についてご紹介したいと思います。

今回の芝居のタイトルは『トイメン』。
 舞台は、とある図書館の一室。
 ここに現れたのが、カルチャー教室で朗読を勉強中だという女性。いささか勘違い気味の彼女がそこで出会うのは、無責任館長、誠実な障害者サービス担当職員、そして個性的な視覚障害者二人。
 はたして、彼女は何に出会い、何を知り、何を感じるのか…。
 福祉的要素の強いジャンルを、『ぷふっ』『むふっ』と思わず笑いながら、頭で理解するのではなく、心で感じてもらえたらと、メンバー一同稽古に励んでいます。

 今回の作品は、座付き脚本家の和風まくだ煮L(ワフー・マクダニエル)が、私と一緒に出席したとある図書館関係の勉強会で見聞きしたことに着想を得て書き下ろした新作です。
 見る人によってはうなずきの連続、また別な人にとっては目からうろこがぼろぼろっと落ちるような作品になっていると思います。

 今年の初めに入団した全盲の青年・大河内君も、めきめき実力をつけて舞台に臨みます。稽古すればするだけ成長していく彼を見ていると、私たち古参のメンバーもさらに頑張らねばという気持ちになり、日々切磋琢磨して精進しています。

 また、今回も昨年の『だからこそ愛』同様、脚本や演出の段階から気を配り、音声ガイド無しでも視覚障害者のお客さんにも十分楽しんでいただけるよう工夫しています。
 会場も、駅から程近く、車椅子のお客さんにもあまりご負担のないように、スロープだけで入れるところを選んでいます。
 残念ながら、力及ばず聴覚障害のお客さんへの配慮ができていなくて申し訳ないのですが、今ばっかりばっかりは、「観る側も演じる側もバリアフリー」という、とても語呂(ごろ)も良いコンセプトで活動しています。
 どうぞ、皆様お誘い合わせのうえご来場くださいませ!!(入場ご予約受付を開始しました!)
 以下、公演詳細をご参照ください。


演劇結社ばっかりばっかり 第三回公演『トイメン』
作・演出…和風まくだ煮L
脚本補・演出補…美月めぐみ
出演…石津正幸、大河内聡之、こんやゆうこ、美月めぐみ、鈴木大輔
日時…12月10日(水)~14日(日)
会場…原宿・ギャラリーハセガワ
交通…JR山手線原宿駅竹下口より徒歩2分以内
※ ご希望により、駅からの誘導をいたします。
料金…2000円
定員…各回30名様完全予約制。
※ 極めて小さな会場ですので、必ずご予約下さい!!
お問合せ・ご予約は
TEL 080-6724-5981
Eメール mail@bakkaribakkari.com

【日程】
12月
10日(水)…19:00~(夜の部のみ)
11日(木)…14:00~  19:00~
12日(金)…14:00~  19:00~
13日(土)…14:00~  19:00~
14日(日)…14:00~  19:00~
※ 開場は各公演開始時間の30分前です。
※ 上演時間は90分程を予定しています。

結社ホームページ
http://www.bakkaribakkari.com/

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by amedia  at 16:45  | Permalink

遠藤さん、ありがとうございました!--その想いをつないで

 去る10月24日、私の大恩人・沿道貞男さんが逝かれました。 今現在、首都圏に住んでいる芝居好きの視覚障害者で、享年86歳でこの世を去られた彼の事を知らない人はいないのではないでしょうか。
それ程に、その功績は素晴らしい物でした。私もそのご他聞に漏れず、大変お世話になりましたが、近年お体を壊されてからはなかなかお目にかかることもできずにいました。そして突然の訃報。無理にでもお会いしにいって、お世話になった者として孝行すべきだったと後悔しても、神に召されてしまった氏に届くべくもなかったのだけれど、せめてものお見送りにと、カトリック大宮教会で行われた告別式に出席してきました。

 遠藤さんが成し遂げられたこと、それは、視覚障害者に演劇を楽しむ機会を与えてくださったということです。 ご自身は、長年にわたり日本銀行に勤務されていた傍ら、多くのジャンルの演劇、とりわけ新劇を愛し、あのお硬いイメージの日銀の中にあって、有史を集めて演劇部を発足し、演出・出演の両方を
しっかりこなしておられた程のめりこまれていたようです。 また、27歳頃にカトリックの洗礼を受け、敬虔なカトリック教徒として熱い信仰を持たれ、それゆえかどうか、視覚障害者のためのボランティアとしても活躍されていました。演劇をなさっていた部分と、信仰に根ざした深い愛から自発的に他人のために尽くす活動をしていた部分の接点として、遠藤さんは対面朗読ボランティアとしても活躍され、多くの視覚障害者のご友人を持たれていたのです。その対面朗読の活動の中で、ある中途視覚障害男性がふと漏らした一言「ああ、またお芝居を観られたらなぁ」という言葉に衝撃を受けた遠藤さんは、その実行力を生かし、視覚障害者にも演劇を楽しんでもらいたいという想いをどんどん実現していかれたのです。
 その第一歩として、1976年、劇団民芸の「奇跡の人」という、サリバン先生とヘレン・ケラー女子を巡る重い感動のストーリーを、最前列で視覚障害者に堪能してもらおうという観劇会を開かれたのです。
以後、この民芸と俳優座を中心にいろいろな新劇の劇団に働きかけ、最前列での観劇や公演毎の点字パンフレットの作成と配布などを実現してこられ、その功績が認められ「ヘレンケラー・サリバン賞」という、視覚障害者の福祉増進・文化向上に活躍された方に送られる賞も受賞されました。

 さて、その第1回目の観劇会「奇跡の人」の奈良岡朋子さん演じる素晴らしいサリバン先生にすっかり心を奪われて、客席最前列で呆けたようになっていた12歳の全盲少女がいました。…、何を隠そう(いや何も隠していませんが)、それが私、美月めぐみだったのです。その後、紆余曲折ありましたが、最終的に舞台役者の道を選んでしまった私の、それが大きな原点だったと、今回の遠藤さんの死で、改めて自覚させられると共に、大きな感謝の気持ちが胸に湧き上がり、はちきれそうになり、眼からぼろぼろと溢れ出してしまいました。
 その後も、私が本格的に劇場通いするようになった21歳の頃のきっかけは、やはり遠藤さんが主催してくれた、俳優座の「セツアンの善人」の観劇会でした。
このお芝居は、主役の栗原小巻さんに惚れ込み過ぎて三日間も通い詰め、さすがの遠藤さんにもすっかりあきれられ、あちこちの講演の際に「こんな芝居バカの全盲の女の子もいます」という例として語られてしまった程でした。

 告別式には、視覚障害者の参列者を含め、多くの方が集っておられたのみか、有名な役者さん・芸能人の方・アーティストの方からもたくさんの弔電が届いていたようで、改めて氏の功績に驚かされました。 また、カトリックの厳粛な儀式であったにも関わらず、今まで出席したどんな告別の儀式よりも、故人に対する想いをたっぷり詰め込んだ素晴らしいお式でした。参列者ばかりでなく取り仕切った外国人の神父さんまで、個人的な想いも込めた心からのお祈りを捧げておられ、悲しさの中にもとても暖かな空気に満ちた儀式となっていました。私は、初めて個人的に遠藤さんとお話させていただいたとき、その穏やかな話し方に、「遠藤さんって、もしかして神父さんかなんかしてらっしゃるんですか?」とお尋ねしてしまい、「とんでもないよ。僕はただのじじいです。」と照れくさそうに苦笑されたことを思い出し、思わず泣き笑いしそうになってしまいました。

 最後に、まだまだ話しきれなかったことがありますので、遠藤さんについてもっと詳しくお知りになりたい方に参照していただけるページを探してみました。ここにurlを貼り付けておきますので、ぜひアクセスしてみてください。生前の記事のようです。

http://www.seibonokishi-sha.or.jp/kishis/kis0012/ki03.htm


 さてさて、少しオマケです。
 そんな遠藤さんに、現世から少しでも恩返しできるように、さらに舞台に精進していこうと決意した私が次に立つ舞台をご紹介します。 詳しくは、また近々書かせていただくことにして、簡単な第一報です。

 演劇結社ばっかりばっかり第三回講演『トイメン』
場所:原宿・ギャラリーハセガワ
日時:12月10日(水)~14日(日)(5日間9公演)
各会30名様、完全予約制
料金:2000円
原宿駅からの誘導あり。
お問い合わせ:TEL 080-6724-5981

 対面朗読を巡る、痛快福祉系コメディーです!
 ぜひお越しください!!


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)

by amedia  at 18:49  | Permalink

地元地域を愛したいけど!

 まずは嬉しいニュースから。

 先日、都営交通機関の無料パスの更新のために、地元の障害福祉課に行ったついでに、ダメモトで点字ディスプレイの日常生活用具給付制度での補助を受けられないかどうか尋ねてみました。
 2年以上前に、同じことを電話で尋ねた折、電話口に出た福祉課の若い女性職員さんに「は?点字でスプレーってなんでしょう?」と問い返され絶句した挙句、電話のタライ回しに合ってようやく得られた答えが「盲ろう二重障害の人でないと認められません」とのお断りをいただいたということがあり、このコラム欄でもお話しました。その折、点字ディスプレイが点字を使う視覚単一障害者にとってもいかに必要性の高い物なのかを説明して、ぜひとも検討してほしいとお願いしていたのです。その後何も報告がなかったのですっかり諦めていたのですが、せっかくの機会だったので、再度お尋ねしてみたわけです。
 ところが、係の男性が暫く調べてくれた結果、なんと今年の4月から、単一の障害でも給付が受けられるようになっていたというのです。
 実は、私はパソコンのディスプレイ代わりとして使うだけでなく、気軽に持ち運びができて、どこでも点字読書ができる超小型の機種をほしいと思っているのですが、それも大丈夫だということだったので、さっそく見積書と商品カタログを取り寄せることにしました。恐らく、今月中には、PSPなみに小型の点字ディスプレイを手にすることができそうです。
 やはり、諦めてしまわないで、ちゃんと当事者の声として発してみて良かったと思うと共に、きちんと私の要望を取り上げて検討してくださった福祉課の皆さんに感謝しました。
 と、これがとても嬉しかったお話です。

 しかし、残念なお話もあります。
 それは、何かを給付してくれるとかくれないというお話ではないのですが、福祉課の職員さんの想像力というかちょっとした配慮の欠如を感じることもあったからなのです。
 まずは、今回役所を訪れた本来の目的である、都営のパスの申請に関してです。以前の更新までは、紙のカードに写真を貼り付け割り印を押してもらって出来上がりというパスでしたので、今回も700円のスピード写真を撮ってから出向きました。 余談ですが、私は生まれつきの全盲であるせいか、写真を撮られるのが大の苦手なのです。同行者にセッティングしてもらいながら、「もっと顎引いてとか「口角を上げて」とか「眉間に皺寄せないで笑って」などの指示に必死に答えながら、やり直しも含めてしばしの時間を取られヘトヘトになって役所に赴いたわけです。 ところが、係りの方は「あ、写真は2年前から要らなくなったんですよ。磁気カードになりましたから」とさらっとおっしゃるのです。「700円は?あの苦痛は?せっかく取った写真どうすんのよ?」などという想いが頭の中に渦巻き、はっきりテーブルの上にこけました。こけながらも聞かずにはいられませんでした。
 「すみません、そのことって、市の広報かなんかで告知されてましたっけ?一応、点字の広報はざっと読んでるつもりなんですが」 「いえ、特には告知は出してませんでしたね。まぁ、普通はいらっしゃる前に更新に必要な物を電話で問い合わせていらっしゃいますから、そのときにご説明してるんです」
 これまた、さらりとおっしゃられました。私の頭の中には、「あのぉ、それでごめんなさいとかなんとか、そういう言葉は出てこないわけ?」という怒りが湧きましたが、なんとかこらえていました。
 さらにもう一つ、帰り際に、日常生活用具給付制度の対象品目も変わっているからと『障害者サービスガイドブック』なる普通の活字パンフレットをくれたので、帰宅後つれあいに拾い読みしてもらうと、なんと「点字版、カセット版、デイジー版もあります」とのこと。なんで目の前に座った私が全盲なのに、それら活字でない資料を渡すどころか、それがあるという情報すら語らなかったのかと、またもや怒りが再燃
してしまったのでした。

 せっかく嬉しい変化があったのに、そのきっかけを投げかけた一人である私に連絡がなかったことも含めて、なんだかすっかりもやもやしてしまったのでした。 本来なら、もっともっと心の底から感謝して、そしてこの地域の福祉に信頼を寄せて、この市に喜んで住み続けていきたいのに、残念でなりません。

 明日10日は、以前にこのコラムで書きましたmixiの地域コミュのカラオケオフがあります。福祉課の対応にちょっとがっかりしている今、小さな民間のコミュニティーに参加することによって、この地域をもっと愛せるようになることを祈りつつ、古い機種の点字ディスプレイをよいしょと抱えて点字の歌詞を読みながら、楽しく歌ってきたいと思っているところなのです。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



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by amedia  at 17:10  | Permalink

身だしなみとおしゃれ

 9月下旬からいきなり寒くなりましたが、読者の皆さんは風邪などひいておられませんか?「これぞ季節の変わり目」とばかりのこの変化に、私も少し体調を崩しかけています。お互いに気をつけましょう。

 さて、そんな季節の変わり目に付き物なのが「衣替え」です。ということで、この機会に身だしなみとおしゃれについて感じていることをつらつらと書いてみたいと思います。

 私たち視覚障害者の場合、自分で鏡などを見て客観的に自分のミテクレをチェックすることは不可能です。だからといって、「見えないんだからしかたない」と言ってしまっては、箸にも棒にもかからない変な人になってしまいます。
 「身だしなみ」というのは、そのミテクレを醜くなく、一人のきちんとした人格を持った人間として見てもらえるようにする最低限のマナーともいうべき物です。髪の毛や肌を清潔に保てているか、歯に海苔などの食べかすがくっついてたりしないか、衣服に染みやほつれがないか、衣服全体に極端な皺がないか、色あせたり毛玉が付いて古ぼけて見えたりしないか、そして変な臭いがしないかなど、こまめに意識して外出し、相手に不快感を与えないようにすることは、自分をきちんとした人間として見てもらえるようにするためだけでなく、相手に対する思いやりにもなっているんですね。衣服の汚れなど、自分では判断しかねる場合は、家族や友人に積極的に見てもらうようにしましょう。これこそ「聞くは一時の恥」で済むことなのですから。
 この辺りがきちんとできている視覚障害者は多いと思いますが、晴眼者の友人の話によると、視覚障害者の男女共に見られるのが、鼻毛の処理ができていない人なのだそうです。普段あまり意識できないことだろうけれど、爪をきちんと切りそろえておくことと共に、この鼻毛の処理というのも気をつけてみたほうが良さそうですね。私もつい2年くらい前まではほとんど意識していなかったことなので知らなかったのですが、電動式の鼻毛シェーバーなども売られているので、簡単に処理ができます。
 また、夏場などは、女性に欠かせないのが腋毛の処理です。欧米ではこの処理をしていなくて、自然のままでノースリーブを着ている女性が大井ようですが、日本ではやはり気にされるマナーの一つです。うっかりつり革にでも掴まったりしたら大変!!
 まぁ、これくらい気をつけておけば、良識ある人間として、ちゃんと認めてもらえるはずです。

 さぁ、ここからはもう一歩踏み込んで、おしゃれについてです。
 視覚の有無に関わらず、おしゃれに関しては関心の持ち方の度合いが人それぞれです。特に、視覚障害者の友人と話していると、、「無難ならいいや」という人がけっこう多いようです。そのコツとしては、「上下そろいでない物を切るときには違う柄物を組み合わせない」とか「白、黒、ベージュなどは間違いが少ない」とか、「流行に捕らわれない定番の服装にする」などといったところでしょうか。それはそれで否定する物ではありません。
 でも、どうせなら、親しい人のアドバイスを受けながら、流行の服を触りにいった
り、どんなイメージに見られたいかを考えながら新しい服を買い求めたりしてみてはいかがでしょうか。友達同士の会話を気をつけて聞いていると、自分とセンスの合いそうな人が誰なのかが見えてきます。その誰かに付き合ってもらってアドバイスしてもらうと、とてもぴったりくるようなコーディネートも考えられるようになっていくと思います。
 メイクもまたしかりで、アイメイクの色使いやチークの入れる位置などにも流行があって、毎年ちょっとずつ変わっていたりします。デパートでメイク用品を何か一つ買って、ついでに売り場の人に頼むとフルメイクしてくれます。そのときに親しい晴眼者と行って、しっかりメイクのし方をチェックしておいてもらい、後で練習に付きあってもらうなどという方法も良いかもしれません。
 でも、私の場合はどうやらあまり器用ではないらしいので、ある程度大雑把に無難なメイクをすることしかできません。塗ってもらうときの感触を顔の皮膚で覚えていて、なんとなく整えていくことはできるんですけどね。もちろん、鏡に向かって自分の顔を生かせるメイクをすることもできないので、親しい人の手を借りて仕上げてもらうようにしています。
 こうして、「身だしなみ」から一歩踏み込んで「おしゃれ」を楽しんでみると、「きちんとした人」から「センスの良い人」に評価が変わったりするかもしれません。それって、なんだか嬉しいことじゃありませんか?

 そ・れ・か・ら…
 おしゃれは必ずしもお金をかける必要はないというのが最近の持論です。 これも、見える人のアドバイスが大きな役割を果たしますが、リーズナブルでセンスの良いお店の情報を仕入れておいて、一緒に行ってもらい、似合う服を探してもらうと良いでしょう。
 今年の秋口の流行を見ると、長袖のハイネックシャツに半袖のふんわりした襟ぐりの広いカットソーを組み合わせるのが多いようで、私も何枚か買ってみましたが、動きやすさや着心地の良さ込みで、とても楽しく着用しています。
 晩秋、そして冬へ向けて、こんどはどんな服が出てくるのか、お財布の紐をキュッと締めつつ楽しみにしているところなのです。

 今回は、主に私と同じ視覚障害者の皆さんへのメッセージのようになってしまいましたが、見える皆さんへも最後に一つだけお願いしたいと思います。視覚障害のお友達からアドバイスを求められたら、ぜひとも協力してあげてください。もちろん、「身だしなみ」についても指摘してあげられるくらい仲良しになってくれたら嬉しいなと思います。そして、お友達のセンスが少し光って見えたら、その人の鑑の変わりになって、「素敵ね!」って、フィードバックしてあげてくださいね!


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



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by amedia  at 16:02  | Permalink

私が“道徳”を語るなんて!!

昨日、杉並区立井草中学校の公開授業のゲストティーチャーとして呼ばれ、中1の生徒123名とその保護者の皆さん、および数名の教員の方々の前で、なんと、この私が“道徳”の授業を行なうはめにったのです。

 この中学校は、以前から福祉教育などでもモデル校的な役割を果たしていて、3年生は高校受験があるにも関わらず、自主的にボランティア活動をするなど、素敵な取り組みを行なっています。

 今回の授業もそんなカリキュラムの一環のようなのですが、全体のテーマは「生きる強さ」とのこと。パワフルな美月さんは、正にこのテーマにふさわしい」などと、妙におだててくださる先生方数名。別に、私には「生きる強さ」などという意識は無かったのですが、「強く生きるためのノウハウとしての『支えあう力』についてならお話できる」ということでお引き受けした次第です。

 まずは、例によって、私がピアノ伴奏して、『隣のトトロ』の中の「さんぽ」を生徒たちに歌ってもらい、場をほぐしてみます。次に、私の所属劇団、演劇結社ばっかりばっかり主宰にして我がつれあいでもある
鈴木大輔と、点字の活用や「支えあう力」としてのデモンストレーションを兼ねて、絵本「ちいさなあおいさかな」を朗読劇風に読みます。彼は原本を生徒たちに向かって見せながら、そして私は点訳された物を机の上で、読み合いました。内容は、か弱かった青い魚が先輩魚に励まされ成長し、やがて次の世代の魚に勇気を与えていくという、支えあいの連鎖みたいなお話なので、今回のテーマにもなんとかひっかかるのではないかと取り上げた物でした。続いて、軽く自己紹介。このとき、私の問いかけに手を上げるだけで答えた生徒にたいして、鈴木から「みんな、目が見えない人に手をあげるだけで伝わるかい?」との問い返し。「あ、そっか」など、ちらほら反応する生徒たちに「きちんと声で答えて行こう」と鈴木からのアドバイスが飛ぶと、皆「はい」と答え、そこからはきちんと声を出して発言するようになりました。 ここで、生活上工夫されたグッズなどを紹介しながら、盲学校での生活訓練の話や、小学生からの寮生活を余儀なくされて、いやがうえにも生活能力が付いていくことなどを話ました。
 次に、映画音声ガイド作りを通じて鈴木と出合い、自分の夢である芝居のキャストとして舞台に上がることを実現するに至ったことなどを話ました。もちろん、ここまでくるには、両親、教員、友人たちの支えが
大きな役割を果たしてきたのだということも大事な要素として語りました。 それを受けて、鈴木から、「見えない彼女でも、いろいろ支えてくれてるんだよ」という話。軽いお話としては、停電になった夜に、何もできなくなった彼を私がサポートしたことや、積み上げられた荷物の中に埋もれている物を探し出す
「魔法」みたいな話、もう少し日常的名ことでいえば、彼よりハイテク技術を持っている私がパソコンの面倒をみていることや、タイピングをしてあげていることを、「支えられている」と表現してくれていました。最後に、街で視覚障害者の人を見かけたときの声のかけ方や誘導のし方をレクチャーし、50分間の授業を駆け抜けていきました。

 今回の私の話の中で特筆しておきたいのは、「自分一人でなんでもやろうとすると苦しくて倒れちゃうから、もっと人に頼ってもいいんだと思ったほうがいいよ。でも、頼るだけじゃなくて、頼られる自分になって、他の人を支えることも大事。自分のためだけにしっかりしなくちゃと思うより、人を支えられる自分でありたいと思って、努力、いや、工夫していくことが大事なんだと思う。」と語らせていただいたことです。
どれだけ伝わったか分からないけれど、「支えあう」って、とっても強くなれることだと思うから、心の片隅にでも感じていてくれたら良いなと思って放したのでした。

 私たちからの話が終わった後、代表のクラス委員の男子が述べてくれた挨拶は、本当に心のこもったものでした。予め考えていた内容ではなく、今の授業を踏まえてしか語れない内容の感想付きの挨拶は、とても心に染み入りました。

 10月には、高校2校の福祉の授業を数回ずつ引き受けています。もう“道徳”なんて語るのは嫌だけれど、高校生にも何か感じてもらえる授業をしてきたいと思っているところです。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



目が不自由な方々への便利情報満載~視覚障害者お役立ちリンク集


by amedia  at 15:07  | Permalink

秋のバリアフリー上映会あれこれ-ポニョも、ウルトラマンも!

 秋です。ここ東京都町田市では、蝉の声がめっきり減って、僅かにツクツクボウシがぶつくさ言う程度になっています。そして、芸術の秋到来です。都内だけでなく、あちらこちらでバリアフリー上映会が開かれますので、ここでまとめてご紹介していきたいと思います。

(1) 大阪で開催されるバリアフリー上映

「パッチギ!」 LOVE&PEACE (日本語字幕&音声ガイド付き)
 上映日時:2008年9月19日(金)
   第1部 開場10:30  上映11:00~13:00
   第2部 開場14:00  上映14:30~16:30
  入場料 : 千円(前売り券;800円) ※介護者は入場無料
  会場 : 大阪市立青少年文化創造ステーション(愛称:KOKO PLAZA)
  2F エクスプレス・ココ ホール
最寄駅 JR新大阪駅東口より徒歩5~6分        
  お問い合わせは06-6370-5421まで
   主催: (財)大阪ユースホステル協会

「ビッグ・アイ シネマ 中国名画特集」(日本語字幕・日本語吹き替え版・音声ガイド付き)
  ① あの子を探して    
  上映日時:2008年10月4日(土)
  開場 13:30  上映14:00~

  ② 山の郵便配達
    上映日時:2008年10月5日(日)
    開場 13:30  上映14:00~
 入場料 : 無料 事前申し込み制  定員1200名
 会場 : ビッグ・アイ  国際障害者交流センター 多目的ホール
     最寄り駅 泉北高速鉄道「泉が丘」駅下車、徒歩5分
      ( 新大阪から所要時間約55分・JR大阪から所要時間約50分)
 事前応募期日が過ぎていますが、キャンセルが出る可能性も。
 問い合わせ先:072-290-0974
 ビッグ・アイ アドレス http://big-i.jp


(2) 昭和の名画を楽しむ「江東シネマプラザ」(東京)
日時:2008年09月27日 昼の部14:00 夜の部18:30
上映作品:彼岸花
1958年 監督:小津安二郎 主演:佐分利 信 田中 絹代 有馬 稲子
会場:古石場文化センター 大研修室
入場料:800円
問い合わせ先: 03-5620-0224
主催:財団法人江東区地域振興会 江東区古石場文化センター


(3) 「グーグーだって猫である」(全国各地)
アスミックエース配給「グーグーだって猫である」が、住友商事の提供により、音声ガイド付き+日本語字幕スーパーつきで、全国各地の劇場にて、バリアフリー興行されます。 既に終わってしまったところが大井ようです。すみません。

東京 9月15日(月・祝日)9時45分~/12時15分~の2回
・ユナイテッド・シネマとしまえん 03-5912-9800

京都 9月25日(木)17時10分~の回のみ 
・京都シネマ 075-353-4723

大阪 9月30日(火)10時~の回のみ
・梅田ガーデンシネマ 06-6440-5977


(4) 「川崎アートセンター」でのバリアフリー上映会(神奈川県川崎市)
■「ぐるりのこと」(副音声ガイド・日本語字幕付)
監督:橋口亮輔(はしぐち りょうすけ)
出演:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子
日時:10月3日(金) 14:50~、10月4日(土)、5(日)10:30~

第14回KAWASAKIしんゆり映画祭2008
■「石内尋常高等小学校 花は散れども」(副音声ガイド・日本語字幕付)
監督:新藤兼人
出演:柄本明、豊川悦司、大竹しのぶ
2008年モスクワ国際映画祭30回記念 特別招待作品
日時:10月30日(木)13:00~、11月1日(土)10:00~、11月3
日(月・祝)13:00~
料金障がい者及び介助者1名:各1000円
予約専用ダイヤル Tel.044-959-2255(平日のみ 9:30~19:
30)
【お問い合わせ】川崎市アートセンター
Tel. 044-955-0107 Fax. 044-959-2200  E-mail: info@kawasaki-ac.jp


(5) 「CityLights」関連のライブガイドによる同行鑑賞会
 私美月が副代表の片割れを担当しているバリアフリー映画鑑賞推進団体「CityLights」では、「視力の有無に関わらず、公開中の映画を一緒に楽しもう!」をもっと海栗、数多くのざっくばらんな鑑賞会を企画しています。その中から、私が企画者として関わっている予定を二つ紹介します。いずれも、川崎チネチッタという映画館で行います。最寄り駅はJR川崎駅です。鑑賞料金は、一律千円です。 映写室からライブでガイドを発信しますので、イヤフォン付きFMラジオでそれを聞きながらご鑑賞ください。(貸し出し用のラジオもあります)仮参加表明もお受けしてますので、まずは私美月までメールでご連絡ください。折り返し申し込みフォームをお送りします。
YIV01420@nifty.ne.jp

「崖の上のポニョ」
日時: 9月20日(土) お昼前後あたりで予定(時間は9月16日に決定)
 宮崎駿監督最新アニメ映画です。いま一番耳に残るかわいいCMでお馴染みですね。小さくてしっかりした男の子とその家族、かわいい魚の女の子の物語です。

「大決戦!超ウルトラ8兄弟」
日時: 9月27日(土) お昼前後あたりで予定(時間は9月22日に決定)
最初のウルトラマンを見ていた40年前の子供たち、ティガに夢中になっていた15年前の子供たち、去年までメビウスを見ていた子供たち…一緒に映画館で盛り上がりませんか?初代もセブンも帰ってきたのもエースも、そしてそのヒロインの方も、オリジナルキャストで蘇ります!!

 シティライツでは、この他にもいろいろな映画の同行鑑賞会が企画されています。他の情報もお知りになりたい方も、上記の私のアドレスまでご連絡ください。

 さぁ、みんなで秋の映画を堪能しましょう!!


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



気軽に一声かけましょう:目が不自由な方への声かけガイド

by amedia  at 15:57  | Permalink

地域と繋がる第一歩

 9月になると、特に防災を意識することが多くなります。今年もそんな季節がやってきました。しかも、その寸前の8月末には、東京を含む各地で、大雨・洪水・雷の被害が続出しました。斯く言う私も、二晩続きの物凄い雷雨に脅え、眠れぬ夜を過ごし昼寝しました。(笑)

 いや、真面目な話、本当に家にいられない程の災害に見舞われたとしたら、私たち障害者はどうすれば良いのでしょうか。やはり、そうとう地域の人たちにお世話になることになるのではないでしょうか。中には、「家族と一緒だから問題ない」という方もおられるかも知れませんが、家族に頼ることができない状況も想定されます。 こんなとき、日ごろから地域とのつながりを持っているかいないかで、かなり状況が違ってくると思うのです。 「ありゃ、あの裏のアパートに住んでる、丸っこい目の悪い人がきちゃったよ。面倒みてやんなきゃならないだろうねぇ。」 などと思われるより、 「あ、美月ちゃん、うちらと一緒にいよう!」と、友人として声をかけてもらえたら、どれほど心強いでしょうか。
 などと考えてみると、やはり地域との繋がりはとても大切なことだと思うのです。しかし、そのきっかけをどうやって作っていけば良いのか、これは大きな課題です。
 以前住んでいた練馬区や板橋区、豊島区では、
私は近所の商店街に積極的に買い物に行き、お店の人と沢山お話しました。また、行きつけの喫茶店というのも作り、そこに集う常連さんと仲良しになったりもしました。けれども、2年前に越してきたこの地域には、どうもそのようなお店を見つけることが難しいようなので、未だに道端で気軽に声をかけてくれるような知人はできていません。
 どうしたものかと思っていたのですが、最近になって、地域と繋がる第一歩となりそうなネットワークに出会いました。

 それは、少し前に本コラムでもちょっと触れましたmixiを活用することです。mixiの中にある多くのコミュニティのうち、地域のコミュニティに参加することなのです。もちろん、全ての地域のコミュがあるとは限りませんが、それぞれで検索してみてはいかがでしょうか。ちなみに、私が入ったコミュは、その名もずばり「鶴川」で、小田急沿線の駅名にもなっている地域名がそのままコミュの名前になっている物です。
 こちらのコミュでは、病院やお店の情報の交換、バイク盗難に関する情報交換、地域で起こった事件に関する情報、子供を遊ばせられる公園の情報、放置自転車の対策に関する意見交換などの話題が飛び交い、またオフラインミーティングも企画されるなど、かなり有益なコミュになっています。
 私自身はまだ参加して間もないので、これから馴染んでいこうという段階なのですが、少しずつお友達も増やせたらと胸をわくわくさせているところです。

 自然に馴染んでいくためには、他のメンバーの書いた文章の流れをきちんと捉えて、場の空気を読みつつ、なるべく誤字のないように気をつけながら、自分から発信できる情報を少しずつ出していくことが大切です。こう書くと、なんだかとても面倒に感じてしまう方もおられるかもしれませんが、30年前には夢だった「自分から情報を発信する」ということが、パソコンやインターネットの発達により実現できた喜びを思えば、ちょっとくらいの工夫や勉強を厭わしく思って怠るのはとてももったいないことだと思います。 「たまたま視覚に障害はあるけれど、普通に馴染んでいるじゃないか」と思ってもらうことが、地域と上手に繋がっていくことの第一歩になるのだと、私は思っています。

 まだ結果を出すには至っていませんが、いずれその後の経過などもこのコラム欄でお話したいと思っています。ご期待ください。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



安定感のあるデイジー読書機プレクストークPTN1

by amedia  at 16:12  | Permalink

障全交

第14回障害者問題全国交流会 実行委員会 委員長 望月優

「障全交」は、「障害者問題全国交流会」という中小企業家同友会の催しの略称です。中小企業家同友会は全国に4万名の会員を持つ中小企業経営者の団体です。各都道府県の組織がそれぞれ極めて自立的に活動していて、それを取りまとめるのが
中小企業家同友会全国協議会
http://www.doyu.jp/
で、ここが全国行事を主催します。

私は会員数2200名の東京中小企業家同友会
http://tokyo.doyu.jp/
の会員で、障害者雇用や福祉ビジネスをテーマとする障害者委員会の委員長を2005年4月から務めています。

障害者問題全国交流会は、1982年から2年に一度全国行事として行なわれてきました。そして、今年9月、第14回目の「障全交」が東京で行なわれることになり、昨年11月から東京同友会で実行委員会を組織して取り組んできました。

中小企業家同友会は、良い経営者になることを目指した「経営者の学校」的な団体で、日常は毎日東京都内の3・4箇所で経営の勉強会やビジネス交流会が行なわれています。

参考:東京同友会例会参加登録システム
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/index.php

福祉や障害者の団体ではないので、日常の活動で障害者に関連したことが多いわけでは決してありませんが、そんな経営者の団体が2年に一度障害者をテーマにした全国行事をずっと継続してきたことには大変大きな意義があると感じています。そして、私自身、第14回目のこの交流会を企画・運営する
立場にさせて頂いたことに感謝し、今東京同友会の多くの仲間とともに、最後の準備に取り組んでいます。

内容的には、1日目の9月19日(金)の午後に六つの分科会があります。分科会は同時に行なわれますので、どれか一つを選んで参加する形となります。9月20日(土)の午前中に前日の分科会の座長がパネリストとなるパネルディスカッションを行ない、午後二宋 文洲さんの記念講演を行ないます。

内容の詳細は
http://shozenko.org/
をご覧ください。

とにかく、障害者や福祉団体が主催する催しとはかなり雰囲気の異なる交流会です。「ノーマライゼーション」とか「メインストリーミング」といった障害者の社会における本来的なあり方は、このような福祉分野とは関係のない人達が動くことによって始まることが実感できる会です。ですから、福祉関係者の皆様には、是非この障全交に参加していただきたいと思います。
「福祉」という一定の枠の中から社会を動かそうとするのではなく、別の分野で社会的に活躍している人々、社会的に影響の大きい人々を動かすことによって達成されるであろう「ノーマライゼーション」や「完全参加」といったものを体感していただければ幸いです。

参加登録は以下のページからお願いします。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu3/meeting.php?mid=2

なお、障全交当日までは、このメルマガへの返信でご質問、お問い合わせを受け付け致します。
どうぞ、ご遠慮なく!

ゲーム感覚で自然に点字が身につく点字学習ソフト・ろくてん満天

by amedia  at 12:22  | Permalink

残暑=ビールの季節を惜しみつつ夢を語ります。

 昼間の暑さはまだまだですが、夜中まで鳴いていた油蝉が激減し、秋の虫の声が目立つ夜が増えてきました。 とはいうものの、そんな虫の音をBGMに、ビールをクイッとやるのも乙な物ですよね。

 ビールといえば、缶ビールの上面に点字が入るようになってもうどれくらい経つのでしょう。最初は本当に嬉しくて大喜びしたものですが、いつの間にかだんだん当たり前のようになってきています。 これは、未成年者や体質的にアルコールを受け付けない視覚障害者の誤飲を防止する画期的なアイディアを、ビール会社各社がご理解くださり実現した革命でした。このように点字が入っている缶飲料は他にないため、中途失明で点字の苦手な方にも、「何やら点字が付いてるから、これはアルコール飲料だな」と認識してもらえるわけです。

 ところが、最近になって、「おさけ」だけでは不十分だという苦情とか問合せが増えているということをある関係者から耳にしました。 確かに、銘柄が知りたいとか、せめてメーカー名を知りたいとか、具体的なお酒の種類くらいは知りたいという気持ちが分からなくはありません。でも、それを言い出してしまっては、ソフトドリンク愛飲家の視覚障害者も黙ってはいないかもしれません。 本来の目的は、体質的な影響を恐れての誤飲防止だったはずなのに、何か方向が変わっていっているようです。

 同じ目的で、牛乳の紙パックの天辺に切かきを付けて、乳製品アレルギーの人たちの誤飲を防止するという工夫も定着しています。これに対しても、私の仲間内でさえ、 「じゃ、他の飲料は?」という不満が見受けられるようになってきています。

 私は、もうそこから先は、家庭で工夫しても良いのではないかと思っているのですが、視覚障害の顧客のために、なんとかそれ以上の情報を与えられる工夫はできないものかと考えている企業デザイナーの人たちもいらっしゃるようです。確かに、体質的なことをいえば、カフェインアレルギーの方もいらっしゃるし、ビールに似ていても発泡酒だと悪酔いしてしまう方もいらっしゃいます。そう考えてみると、単なる視覚障害者のわがままとしてしまうのも乱暴ではあります。

 一方、最近自動販売機でよくおしゃべりする機械が増えてきています。これは、ダイドードリンコの機械で、季節の挨拶とか、独自のポイントカードのポイントのお知らせなど、本当に沢山しゃべるうえに、外国語バージョンとか各地の方言バージョンがあるようなのです。これだけ多弁な機械ができているのなら、ボタンの2度押し方式で買う物を選べるようにならないものかと思います。と、さも自分が思いついたようなことを書いてますが、実は、ある関西在住の視覚障害の友人の思いつきなのです。本当に、あったらいいなという「夢」を語るだけなのですが、具体的に、関西弁バージョンで考えるならこんな具合です。 任意のボタンを押します。すると、機械が「コーラでっせ。ほんまにこれでよろしおまっか?」と聞いてきます。嫌ならすかさず別のボタンを押します。「レモンティーでっせ。」と聞こえてそれがほしい物だったらすかさず同じボタンを押します。そうすると「ミルクティー、おおきに!」と発声しつつ、ゴトンとミルクティーが出てくる。こんな自販機ができたら、アルコール飲料にも流用できて……、あれ?ちょっと待ってください。これだけでは、やっぱり家に持ち帰ったとき、複数あったらどれがどれだかわかりませんよね。
となると、やっぱりここからは各自の工夫が必要になります。それでも、自販機で自由にほしい物を買えるようになったら、本当に画期的だと思いませんか?その便利さの前には、多少自分で工夫しなければならないことぐらい、なんともないような気さえしてきます。

 自分たちで工夫しつつ、配慮してくださる企業へは感謝をし、新技術を流用して次なるユニバーサルデザインへのステップを踏めそうな企業に望みを託して、今宵もビールで「乾杯!!」と行きましょうか。

参考URL(アクセシビリティはあまり良くないですが)
おしゃべり自販機紹介
http://www.dydo.co.jp/corporate/jihanki/talk/index.html


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



町で出会ったら気軽に声をかけましょう!目の不自由な方への声かけカード


by amedia  at 17:43  | Permalink

出会いは十色(といろ)、そこから先が大事です。

 私は、数年前、一人で歩いているときに友達から電話があり、「あと2時間後の子供向けお話会で語る予定だった人が急にこられなくなったから、なんでも良いから覚えてる話を語りにきてほしい」と助っ人を依頼されました。
 そのとき、自分は語る予定がなかったので、読み聞かせできる本はなんにも持っていないまま、新宿伊勢丹での買い物に向けて歩いてました。
「さぁ大変!」とばかりに、頭はフル回転。子供が好きそうな話で、とりあえずストーリーを追いながらフリーで話せるネタはと考えて、落語の「饅頭怖い」をおさらいし始めました。
 「おう、おめぇは何か嫌いな物はねえのかい?」
 「んなもんねえよ。……待てよ、おっといけねぇ、…ああ、
思い出しただけでも怖くていけねぇ。……お、おれぁ、ま、饅頭が…」
 などと頭の中で考えていたので、 私は上り階段の存在を忘れていました。
杖もろくに使わぬまま歩いていた私は、あっと思った瞬間に、その階段にけっつまずいて見事に階段の上に倒れこんでしまいました。右膝をしたたかに階段の角に打ち付けてしまい、せっかくおさらいした「饅頭怖い」が吹っ飛んで頭の中が真っ白になりました。
いやぁ、痛いのなんの!!
でも、ちょっと座り込んでるうちになんとか立って歩けるようになり、大したことはないだろうと医者にも行かず仕舞いになりました。ところが、それ以来、階段の上り下りのときとか、長い時間立っていたりとかすると、膝がじんわり痛むようになってしまいました。

 というわけで、最近では電車の中で声をかけていただいたら、ありがたく座らせていただいています。
声をかけていただく理由が、白い杖を持っているからだということは分かっていて、申し訳ない気持ちもあるし、違和感もあるのですが。 で、この声をかけていただけるかどうかですが、日によって、路線によっても違うようです。 先日などは、若いお兄さんが譲ってくれたり、自分の隣に導いてくれたり、乗る電車乗る電車、ありがたいシチュエイションの連続でした。また、エレベーターの近くに寄って行っただけで、手をとって導いてくれる人もいたりして、嬉しい1日となりました。

 かと思えば、連れ合い(晴眼者)と歩いているのに、その間にぐいぐい割り込んでこられたり、すごい勢いでぶつかってこられたりすることもあります。私は見えていないので気づかずにいるのですが、電車やエレベーターに乗り込む列の一番前に並んでいたはずなのに、横合いから割り込んで乗り込もうとする人もけっこういるそうです。 また、最近一番嫌な想いをしたのは、電車に乗り込んだとき、連れ合いに導かれて行った私が座らせてもらおうとしたら、その横で二人分の幅を取って座っていた男性が、迷惑そうな顔をして立ち上がって行ってしまったことでした。空いたところに連れが座っても、ゆったり座れる余裕があったというのにです。

 さらに、路上で点字ブロック上にかかるように止めてる自転車やバイクが多くて困るのですが、正に止めようとしている人に連れ合いが注意したら、なぜ注意されたのか分からずきょとんとする人やら、逆切れする人やらの不思議な反応が返ってきて、頭を抱えてしまうこともしばしばです。

 そんな中、昨日は某図書館近くの公園でスケポーの練習をしていたあんちゃんが、点字ブロックの延長上の階段に荷物を置いていたのでこれまた連れが注意しました。私は、例によって逆切れされるか、あるいはふてくされた態度でしかたなしに誤られるものだと覚悟していました。ところが、このあんちゃんは「すみません。気が付きませんでした。以後、気をつけます。」と、とてもさわやかに、そして神妙な感じで、素直に謝ってくれたのでした。この瞬間、私の中の印象が、「ちゃらいあんちゃん」から、「さわやかな好青年」に大変身したのは言うまでもありません。

 このように、通りすがりの出合いでの反応は様々です。もちろん、思いやりの度合いだって、視力や聴力のように、様々なのですが、私は多かれ少なかれ、通りすがりに留まらない関わりを持っていったときには少しずつ理解していけるのではないかと思っているのです。
 先日、ある障害者サービス担当の公共図書館職員さんと話していたら、
「私も、役所の他の部署から回ってきて最初に図書館職員として障害者サービスを担当させられたときには、なんでこんなことになっちゃったんだろうと思いましたよ。」と笑って話してくれました。でも、その職員さんは、今では人一倍親切で意識の高い担当者となって、利用者からもボランティアさんからも慕われているのです。どうしてそんなに変われたのかと聞いたところ、「必要とされていることと、喜ばれていることが実感できたから」という、とても素敵な答えをいただきました。 こんな例もあるのですから、じっくり付き合っていける機会のある健常者とは、大事にお付き合いしていけるよう、障害者側も思いやりと
感謝を忘れずにいたいものだと思うのです。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



デイジー録音再生機プレクストークPTR2の詳しい操作法

by amedia  at 16:35  | Permalink

マジでびっくり!-発想の転換

 昨日7月30日の東京は、前日までの猛暑を物凄い雷雨に断ち切られたからか、かなり過ごしやすいちょっと涼しい日となりました。しかし、私たち演劇結社ばっかりばっかりの稽古場としている東京都障害者福祉会館は、連日の猛暑のせいか、館内の冷房がダウンしてしまい、職員さんに「扇風機をご用意しましたけど、お水を沢山飲んで、脱水症状にならないようにしてくださいね」と心配される状態になっていました。 夕方6時頃会館に到着したとき、玄関前の外のスペースにはとても気持ちの良い風が吹き渡っていて、このとき私は思わず、「あら、ここなら良い風がくるし、中で朗読の稽古をするより、ここでやったほうが涼しくて良いじゃない?」とはしゃいでしまいました。すると、主催でもある私のパートナー氏(晴眼者)が、「…あのね、ここじゃ僕たちは暗くて字が読めないでしょ」と笑って言うのです。あぁー!そうか!!」私もその言葉で気づいて大笑い。私は、完全にマジボケで、自分が何の支障もなく点字原稿を読むことができるものだから、目で読む人の不自由さを失念していたのでした。 そのとき、パートナー氏の言った一言が、なかなか振るっていたのです。 「僕らは、点字使用者から見ると、いわば“明るさがないと読めない障害者”だね。」 ちなみに、「読めない」の「い」の字は下げないで、「障害者」の「しょう」の字と同じ高さでつなげて読んでみてくださいね。そうするとニュアンスが伝わるかな? なんだか長ったらしい名前の障害ですが、言い得て妙というか、「なるほどなぁ!」と感心してしまいました。もしも、この世界が真っ暗だったら、少なくとも視覚の障害においては、そのハンディキャップが逆転してしまうわけです。もちろん、人間は環境に順応する生き物ですから、その状態が長く続けばみんな視覚以外の感覚を研ぎ澄まして生活することにも慣れていき、やがては視覚のハンディそのものが消えて、一緒になっていくのでしょうけれど。
 そこで思い出したのが、下記の二つのイベントです。両方とも、現在は開催していないので、今後は逃してしまわないようにそれぞれの動向を見守っていきたいものです。
 一つは、「Dialog in the Dark(ダイアログ イン ザ ダーク)」です。
 これは、1989年にドイツのアンドレアス・ハイネッケさんという方が考案された、「真っ暗な中で、視覚以外の感覚を高めながら、楽しく過ごしてみよう」というような、芸術性溢れる体験型展覧会です。暗くて広い空間の中に、森や牧草地や街並みを作り、その中を3人一組になり、視覚障害者の案内人に導かれながら探検し、最後には、暗い中で、ジュースなど飲んで一息ついて終了、といった、約1時間ほどの
コースのようです。
 日本でも、1999年から毎年実施されているようで、非常に人気の高いイベントになっているそうです。 晴眼者の方に楽しんでいただくだけでなく、視覚障害者自身がアテンドスタッフとして活躍できることも魅力の一つとなっています。 現在、日本での主催者となっている「NPOダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」では、このイベントの常設展示に向けて準備しておられるようですので、その動きにも注目していきたいと思います。
 もう少し詳しくお知りになりたい方は、下記HPをご参照ください。
http://www.dialoginthedark.com/index.html

 もう一つは、スイスの視覚障害者の牧師さんが考えたという「クラヤミ食堂」です。これは、元々は「暗い中で食事をしてもらい、視覚障害の疑似体験をしてもらうことにより、視覚障害者への理解を深め、雇用の拡大につなげたい」との想いから始まったイベントらしいのですが、日本では「こどもごころ製作所」というところが、昨年から、体験型イベントとして、ときおり行なっているようです。主に、東京都港区赤坂にある「テーブルスタジオ タキトー」というところで行なわれているようですが、残念ながら、夏休み体験イベントが、ちょうどつい最近終わってしまったばかりのようで、次の開催予定が分かりません。
 こちらは、体験した人が身近にいないので詳しいことは分かりませんが、変な物を食べさせる「闇鍋」とは違い、ちゃんとしたフルコースメニューを、「これはなんだろうね」と参加者同士がわいわい語り合いながら味わっていくという、これまた楽しそうなイベントになっているようです。フルコースですので、それなりのお値段のようですが、機会と予算の都合が合えば、私も晴眼者の友人と参加してみたいなと思っ
ています。
 こちらの企画は、以下の二つのHPを参考になさってみてください。

http://www.kodomogokoro.jp/wsarchive/cat33/
http://www.sowxp.co.jp/kurayami

 以上、今回は“明るさがないと読めない障害者”という名言(?)から思い出した
二つの体験型イベントをご紹介してみました。

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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)

町で出会ったら気軽に声をかけましょう!目の不自由な方への声かけカード

by amedia  at 15:42  | Permalink

障害者と親戚付き合い

 今朝、実家から連絡があり、本誌247号で紹介した百歳の祖母の
具合があまり良くないと知らされました。
とても元気で食欲も旺盛だという話をしていたのがつい2ヶ月前だったのに、
この暑さがこたえたらしく、入院騒ぎにまでなっているということなのです。

 そして、ああ、また母から言われてしまいました。
 「あんたが会いに行ったって、先方(祖母と暮らしている叔父家族)に
迷惑かけちゃうから、パソコンでお手紙書いてお見舞い替わりにしなさい。」
 普通のときなら、そんなことは言わないのですが、
弱っている家族を看なければならない状態では、目の見えない私が行くと、
さらに面倒を見なくてはならない存在が増えてしまうからということなのです。
 理屈としては、よーく分ります。けれど、介護の手伝いすらできない、
というか当てにされず、あまつさえ邪魔になってしまうというのは、
なんとも情けない話です。

 同じ視覚障害者の人でも、同居する家族内に介護を必要とする
病人がいる場合は、そうとう訓練や工夫をなさってのことではあるのでしょうが、
自力でなんとかしておられるケースを多く見受けます。
 ただし、恐らくそういう方でも、他所のお宅での介護は、
なかなか引き受けることはできないでしょうし、
任せてもらうことなど考えられないことなのではないでしょうか。

 これは、介護の話や他所のお手伝いに限ったことではありません。
 私の父は8人兄弟の長男だったので、実家のお盆やお正月や法事などには、
叔父・叔母・いとこなどがわんさと押し寄せて、家中人だらけになります。
 こうなると、いつもすいすい動き回れる家の中でも、人を避けたり、
特別に出されたテーブルなどにつまずかないように気をつけたりしながら、
おたおた、おたおた行動することになります。
 台所を手伝おうと思っても、母以外に何人もの叔母がさっさか立ち働いていて、
入る隙がないどころか、うっかり踏み込もうものなら
完全に邪魔することになってしまいます。
 それでも、小さい頃なら、隅の部屋に逃げ込んで、
そこに入ってきてくれる従姉妹(いとこ)たちと、
着せ替え人形などを作って遊んだりして、
格好も付いたし実際楽しく過ごすこともできていました。
 でも、大人になってみれば、今度はテーブルの片隅に座り、
にこにこしてることしかできないのです。
 そんな私は、きっと親戚の人たちの目には、
「何もできない可哀想な人」と映っていることでしょう。
まぁ、ピアノが弾ける歌のお姉さん程度には評価してもらってる
かもしれないのですが。

 そして、あるとき気づいたのですが、私は祖父母の葬儀には出席したものの、
それ以外の親類の冠婚葬祭のときには、いつもお留守番だったのです。
 それに気づいたときには愕然としましたが、紛れもない事実です。
 以前、色素の薄い病気で弱視になったという友人から、
「私は見た目ですぐ障害が分っちゃうから、
家柄のいいお医者さんのところに嫁いだ姉の結婚式には出席させて
もらえなかったし、その家の人たちが訪問してこられたときには、
奥の部屋に押し込められるんだよ」と話しているのを聞いて、
大変憤慨したことがあったのですが、気づいてみれば、
私も似たり寄ったりな経験をしてきていたのでした。

 親戚付き合い。それは、障害者にとって、
ある意味永遠の課題かもしれません。
 もちろん、理解のある親戚に恵まれている方も多くおられるでしょうが、
私の周りではわりと私と同じような経験をしている人が多く見受けられます。
 幸い、今はこうしてパソコンを使えば、
自力でできることがいろいろ増えているので、
「ただ何もできないわけではない」ということを知ってもらう
機会も与えられているわけです。これからも、自分ができることとして、
いろいろクリエイティブなことにチャレンジしたりしながら、
いつか親戚の目にも触れて、少しは認めてもらえるようになると良いと思っています。
 ということで、まずは、「退院させてくれねがったら、
病室から飛び降りっから!」とだだをこねているらしいおばあちゃんに、
パソコンを使って、お見舞いのお手紙を、
心を込めて書いてみようと思っているところです。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



デイジーもあり~視覚障害者のスキルアップに役立つ各種録音図書

by amedia  at 15:30  | Permalink

十人十色-偉能力者でもダメ人間でもないんです

 一口に「視覚障害者」と言ってしまうと、
どんなイメージが湧いてくるのでしょう。
 ある人々は、「座頭市(ざとういち)」みたいな偉能力者を想像し、
「目が不自由な分、他の感覚が鋭くなっているから、
なんでもできちゃうんですね!」などと買い被ってしまう。
またある人々は、自分が目を閉じて何かをすることを想像し、
「視力がない=何もできない」などと決め付けてしまう。
 いずれにせよ、両極端なイメージが多く見受けられるような気がします。
 本当は、「目が見えない」ということ以外では、
一般の健常者と同じように、それぞれの性格、
それぞれの能力は千差万別なのです。
だから、金子美鈴さんの詩の一説「みんな違ってみんないい」の
フレーズが大好きです。
 こういう話は、ずーっと前にも書いたことがあったと思いますが、
改めて書いてみたくなりました。

 そんな気持ちにさせてくれたのは、阿川佐和子さんの
 「婚約の後で」という小説を読んでいるからなのです。
 まだ読了してはいないので、この先どうなるかはわからないのですが、
この小説の途中に、全盲の素敵な女性が出てくるのです。
いや、そういう人が登場してくるとも知らずに読み始めたので、本当に驚きました。
 小説や映画、戯曲などの作品で描かれる視覚障害者は、
最初に述べたような両極に描かれることが多いのですが、
阿川さんの書かれたこの小説は、
本当に等身大の視覚障害女性が良い感じのポジションで扱われているのです。
 ネタバレにならないように書くのは難しいのでかいつまんでの説明になりますが、
年齢30歳くらいで、翻訳の仕事をしているこの女性が語ることの中に、
「同じ視覚障害の中でも、耳の感覚に優れている人や、
空気圧を感じて広さを認識できる人もいる」というように、
視覚を補う能力の中でも、人によって得意不得意があることが出てくるのです。
阿川先生、さすがです!!
 予断ですが、音声化ソフトとパソコン、スキャナ、点字ディスプレイ、
読み上げ機能のある携帯電話などを使っている彼女の生活の細部まで、
とてもよく調べて書かれていて、
さらに作者阿川先生の見識の高さに驚かされました。

 実は、私も、最近友人に話していたところだったのです。
 「私は、耳はそこそこ良いし、触覚もかなり鋭いほうだけど、
平行感覚とか水平感覚が鈍いのよ。
だから、スプーンですくった液体は口に運ぶ間にこぼれるし、
うっかりするとお椀やカップの中身もいつの間にかこぼれてたりするの。
でも、そういうことが得意な全盲の人もいるし、
逆に聞こえてるはずなのにどうして音の識別があまりできないんだろうとか、
どうして触地図がちゃんと認識できないんだろうと思うような人もいるんだよ。」
 そんな話をした相手から知らされた面白いこともありました。
なんと、私は、一般の人たちより、関節技がきめられにくいらしいのです。(笑)
 要するに、その友人が私の手なり腕なりに関節技をかけてくると、
私は瞬時にというか、反射的にそれを回避するのですが、
その反応が異常に早いらしいのです。
いわく「皮膚感覚で察知する」のだそうです。
「柔道やったら?」の言葉を笑って交わす昨今です。

 話が少し(だいぶ?)横に反れましたが、とにかく、障害の有無に関わらず、
十人十色ですから、人に対するイメージは、柔軟な気持ちで描いていけたら、
世の中の誤解もかなり減るのではないかと思っているのです。

 最後になりましたが、ないーぶネットで調べた情報です。
 話を引用した阿川佐和子さんの「婚約の後で」ですが、
点字データが着手になっています。
また、カセットの図書・デイジー図書は完成になっている物が多いようでした。
 変な書き方ですが、点訳も音訳も「あれ?」と思うほど
重複製作されているようなので、こんな紹介になってしまいました。
ちょっと労力がもったいないですね。
 視覚障害者のお話がメインではないのですが、ご興味を持たれましたら、
ぜひ読んでみてください。
 七人の女性の立場から、一つのお話を紡いでいく中の
 「そら」という女性のお話です。

 なお、原本の情報は以下の通りです。

阿川佐和子著「婚約のあとで」
ISBN:978-4-10-465503-8
発売日:2008/02/29


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



点字、インターネットなどの視覚障害者の情報文化や偉大な先駆者の業績を紹介~盲人の歴史

by amedia  at 17:31  | Permalink

「同病相哀れむ」のではないけれど

 先日、開通したばかりの副都心線から千代田線に乗り換えるべく パートナーと歩いていると、エレベータのところで彼が 「ちょっと待ってて」と言って数歩離れ、 通りがかりの誰かに「エレベータはこちらですよ」と声をかけました。 声をかけた相手は、白杖を持った人でした。 その人を誘導してきた彼は「一緒に行きますか? もう一人白杖を持ってる人もいるので、連結してください」と声をかけました。 私もすぐそれと悟ったので、「良かったらつかまってください」と、 件の人物に声をかけました。  「あ、どうも」と答えたその人は、でも私にはつかまることなく エレベータに乗り降りしました。「どちらへ?」と聞くと 「代々木上原です」と答えます。私たちも同じほうだと伝えましたが、 「後は大丈夫です」と言いながらふらふらと去っていきます。 何か、「旅の道連れ」のような出会いで、これから乗る千代田線、 小田急線での楽しいおしゃべりの予感を持っていた私は 拍子抜けしてしまったのですが、それはかってな思い過ごしだし、 一人で歩きたいこともあるだろうしと、自分自身を納得させました。  ところが、その人は、少し見当違いの方向に歩きかけつつ、 「ええと、トイレはこっちのほうに?」などと口走っています。 私のパートナーが、「あ、良かったらお連れしますよ」と言うと、 「いや、千代田線に」と言う。私たちはまたもや狐につままれたような気分で、 ビュンビュン杖を振りつつ千代田線への通路を歩いていくその人を見ていました。  「視覚障害者だからと言って、必ずしも同じ視覚障害の人と交わりたいとは 限らない」と、私も日ごろそう思わなくもありません。 でも、私の場合はちょっと違います。「同じ視覚障害の人と」ではなく 「同じ視覚障害の人だけと」と言った方が適切なようです。  だから、いわゆる「視覚障害者協会」的な団体には所属していません。 かと言って、まったく視覚障害者がいない団体にだけ所属したいとも思いません。  それは、「見える人も見えない人も混在して、共に活動してこその社会」だと 思っているからです。  私が今まで関わってきたグループは、全てそういったグループです。  まずは、盲学校を卒業した直後から関わった点訳サークル「点字あゆみの会」。 ここでは、点字図書を作るに際して、視覚障害会員による触読校正を基本としていて、 運営も全て視覚障害者と晴眼者が混在して行なっていました。 最初にそんな刷り込みがあったからかもしれませんが、 それ以降関わってきたグループは、どれもこれもそういう感じでした。  朗読グループ「ねこのめ」は、会員内で「聞く人、読む人」という区別は あったけれど、それは「視覚障害者、晴眼者」とイコールではなく、 視覚障害者が点字で書かれた物を読んで、 それを見える人が聞くというパターンもありました。 また、やっぱり運営も一緒にやってました。  トークパフォーマンスグループ「こうばこの会」も、 「視覚障害者が語る人で、晴眼者が裏で支える」的なものではなく、 舞台に立つほうも、裏方も、それぞれ、見える人、見えない人が活躍しているのです。  現在所属している、「演劇結社ばっかりばっかり」、 「バリアフリー映画鑑賞推進団体CityLights」、 私が代表を務める「バリアフリー読書さーくるYAクラブ」、 いずれも、晴・盲混在して活動・活躍しています。  それでもやっぱり、人という物は、自分の趣味・特技だけでなく、 境遇の共通点にもふと親近感を覚えたりするのではないでしょうか。  その境遇の共通点だけで傷をなめあっていては、 今一つ発展性に欠けると思うものの、親しみを感じあうことはあると思うのです。  ふと思い立って、mixiの「友人を探す」で「視覚障害」のキーワードだけで 検索してみたら、601人ヒットしました。 その中には、視覚障害当事者だけでなく、 点訳・音訳・ガイドヘルプに関わっている人も多いでしょうけれど、 なんだかみんなと知り合いたくなってしまうような嬉しさを、 ちょっとだけ感じてしまいました。  視覚障害者の中には、「同じ視覚障害者同士だからこそ分かり合えるのだ」と 信じ切ている人、「主に晴眼者だけと出会いたい」と思っている人など、 極端な人がいますが、もっともっとナチュラルに、 いろんな人を受け入れていける方が、きっと素敵だと思います。  明治神宮前駅で遭遇した人がどんな考えの人だったのかは、 もう知ることはできないけれど、晴・盲、他の障害の人とでも、 出会いのチャンスを大事にしていけると、 楽しく生きられるんじゃないかなと、余計なことを考えてしまいました。

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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)

スポーツ選手も愛用する健康グッズ~キネシオテープの使い方

by amedia  at 11:52  | Permalink

車いすユーザーの目線で考えること

 先日、既に何度かお知らせした立教大学ボランティアセンターと
シティライツの共催によるバリアフリー上映会「ツォツィ」の日に向けて、
同大学内で視覚障害者と車いすユーザーの誘導方に関する
レクチャーを行なう機会がありました。
 「ツォツィ」の音声ガイド作りのモニターとして関わってきた私も、
視覚障害者の誘導のサンプル(?)として参加していたのですが、
普段なかなか知ることのできない車いすユーザーの方の
生の声を伺うことができました。

 まず、一口に視覚障害者と言っても見え方見えなくなった時期、
置かれた環境などの様々な条件によって、千差万別であるのと同じに、
車いすユーザーも歩けなくなった時期、歩けない要因、
どこまで自力で動けるのか、使用しているのがどんな車いす
なのかなどの条件でいろいろなパターンの方がいらっしゃるのだと、
改めて教わりました。

 印象に残ったことは、こんな感じです。
 1. 遠回りでも段差の少ない、ある程度道幅のあるところ、
できればエレベーターのあるところなどを、
常に把握しておかなければならないこと、。
 2. 車いす用のトイレ(障害者用トイレの他、
多目的トイレ・多機能トイレ・だれでもトイレなども含む)の場所を、
予め頭に入れておかなければならない。
 3. 坂道では、上半身のコントロールができる力がない障害の場合、
後ろ向きで下りないと落っこちてしまう。
(落ちやすい場合には、シートベルトのような物で固定する)
4. 落車したら、手を貸してほしい。一人でむりな場合には、二人がかりでも、
とにかく両脇を抱えて、車椅子に乗せてほしい。
 5. 小さな段差や踏切の線路などはそのままでは通りにくいので、
前輪を浮かせて乗り越えるが、これも人によっては健常者の手を必要とする。
 6. 電動車いすは、途中で充電が切れてしまうと大変だが、
最近の機種は掃除機のコードのように電源コードが収納されていて、
引っ張り出すとどこのソケットでも充電できるようになっている。
また、機種によっては手動に切り替えられる者もある。
 7. でも、充電できるところも通れず、バッテリーも古くなっていたりすると、
お手上げ。重さも、普通の車いすより遥かに重たいので困る。
 等々です。

 その後、視覚障害者と車いすの人が一緒に街を歩くことが
可能なのではないかということで、大阪へ旅に行ったときの私の体験談をお話すると、
快く聞いてくださいました。
視覚障害である私が車いすの後ろにつかまらせてもらい、
前輪を上げる際など力を必要とする際に私の手をお貸しするということで、
協力し合いながら、他愛の無いおしゃべりを楽しむことができたという体験談でした。

 また、日ごろパートナーである男性と行動を共にしている私は、
男性にでも説明してもらえる障害者用トイレなどを使用することが多いことを
打ち明け、「それについてはどう思いますか?」と問いかけると、
「それはやむをえないことなので、かまわないと思います。」との
お返事をいただきました。
(もちろん、なるべく早く済ませるようにはしますが。(笑))

 さて、その集まりがあったからということではなく、
日ごろからそういうトイレを使っていて感じていたことがありますので、
最後に少しだけ書いてみます。
 ボタン式とかセンサー式のドアもありますが、
 まだまだ手動のところも多いのに、なぜあんなにドアが重たいのだろうということ。
また、手を洗う位置やペーパーの一が高過ぎると思うことや
石鹸の一が奥まり過ぎていて、車いすに乗ったままでは
届きにくいのではないかと思うことなどもしばしばです。
 また、どこもなんともなさそうな健常者が
使用していることの多さにも疑問を感じることも多々あります。
特に、タバコを吸った残り香がはっきりしていたりすると、
とても嫌な気持ちになります。
だから、「多目的」「だれでも」などの名前の付けかたにも、
少し疑問を感じてしまいます。
 そんなことを思ったりするのですが、
今度車いすユーザーさんとお話する機会があったら、
ぜひそんなことも聞いてみたいと思います。
 聞いてすぐにどうこうできることではないけれど、
まずは別種ではあっても障害者同士なのですから、
私たちが理解していることはとても大切なことだと思うわけです

 そういう意味で、車いすユーザーの方に限らず、いろいろな障害を持った人たち同
士で分かり合う機会がもっと増えると良いのにと思った次第です。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



全国の三療治療院を網羅~鍼灸あん摩マッサージ治療院カタログ

by amedia  at 17:31  | Permalink

人情の街-門前仲町

 先々週、まとめてお送りしたバリアフリー上映情報の中に、
「江東区古石場文化センターの音声ガイドボランティア養成講座発表会、
『野菊の如き君なりき』」というのがあったのをご記憶でしょうか。
 この講師をお引き受けしていた関係で、
 このところしょっちゅう門前仲町界隈をうろついていました。
 というか、2006年にも2クール程この講座の講師をやらせていただいて、
『二十四の瞳』『幸せの黄色いハンカチ』の上映発表会をやっていたので、
この街はすっかり親しみ深い街になっているのです。

 東京メトロ東西線と都営地下鉄大江戸線の2線が通るこの街は、
いわゆる下町です。時代劇などでおなじみの深川は、ちょうどこの辺りです。
 なぜ「門前」仲町なのかというと、
ここは深川不動尊の門前の街として大変活気があるからです。
また、不動尊の傍には、富岡八幡宮という大きな神社もあり、
縁日ともなればそれはそれは賑わう街なのです。
 多くの面白そうなお店が立ち並び、中でも飲食店の数は物凄いのです。
アサリを使った名物深川飯(炊き込み)や深川丼(味噌仕立てのぶっかけ飯)の店、
信じられない程安いのに美味しい魚介類がてんこ盛りで出てくる居酒屋さん、
冬場には泡ぜんざいを食べさせてくれる甘味所など、
魅力的なお店が軒を連ねています。

 そして、この街の魅力は、そんな楽しさや美味しさばかりではないのです。
 ある時、私の仲間であるバリアフリー映画推進団体CityLightsの
リーダー・平塚千穂子さんとコンビニに入り、
「M銀行はないかなぁ。お金下ろしたいけど、他の銀行じゃ手数料かかるし。」
などと話しながら買い物を済ませ店を出ると、
後から出てきたお姉さんがヒールの音を響かせ近づいてきて、
「M銀行をお探しでしたね。それだったら」と道案内してくれたのです。
何のえにしもない人間の話を通りす
がりに小耳に挟んだだけなのに、心配して声をかけてくれたのです。
 また、サツマイモのお菓子の専門店「三咲堂(みさきどう)」に初めて
入ったときには、大学いも、お芋のパイ、スイートポテトや
お芋のシュークリームなど、
いろいろ並ぶ美味しそうなお菓子にすつかり迷っていると、
元気な若い女店員さんが、すっごく嬉しそうに「どれも美味しいんですけど、
私が一番好きなのは」と言って、お芋のパイを進めてくれました。
そのときも、こちらから「お薦めは何?」と聞いたわけではなかったのですが、
本当にフレンドリーに声をかけてくれました。
しかも、自分の働いているお店の品を本当に愛しているのが伝わってくるような、
嬉しくてたまらないというような説明のし方だったのです。
 どこにも例外はあるものですが、
それでも、どのお店に入ってもたいていはほっこりする会話を楽しめるのです。

 だから、チェーン店みたいなところは避けて、
地元ならではのお店を選んで入っていたのですが、
つい昨日、成り行きでファミレスのジョナサンに入ってしまったのです。
「せっかく門仲にいるのに、つまらないな」などと思いながら入ったら、
嬉しい誤算でした。
 席に案内してくれたさわやかで優しい話し方をするウェイターさんは、
なんと、いきなりクロックポジショニング*で渡しに説明してくれたのです。
「お客様、6時の位置にお水を置きますね。」といった具合に!
まるで、一流ホテルのレストランにいったような驚きでした。
 また、帰り際には、レジで「雨の日の夕方5時以降に使える割引券」というのを
くれたので、思わず「ええ!そんなのあるんだぁ!」と笑いながら驚いていると、
レジのお姉さんが「ええ、あるんです」と、これまたとても嬉しそうに
気持ちの良い笑い声を立てていました。

 ボランティア講座の今回のクールはあと2回で終わってしまうので、
この街とも当分疎遠になってしまいそうで残念なのですが、
今度はお仕事でなく、ゆっくり歩き回りに行こうかと思っているところです。
 皆さんも、東京の下町を堪能しに、この笑顔のあふれる街、
門前仲町を訪れてみて はいかがでしょうか。


* 「クロックポジショニング」というのは、
たぶん航海士の発想から出てきた物だと思うのですが、
視覚障害者に位置を説明するために、
目の前のお皿やテーブルをアナログ時計の文字盤に見立てて
説明する方法のことです。つまり、今回の例でいうならば、
お水を私の正面、一番手前に置いてくれたということになるわけです。
これ、便利ですよ!


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



視覚障害者に好評~役所からの書類ならお任せの音声読書機・よむべえ


by amedia  at 16:05  | Permalink