またまた博物館
先々週ご紹介した岩手県盛岡市の桜井博物館の桜井政太郎先生からお電話をいただきました。
そこで新たに判ったことをいくつか、ご報告と訂正かたがたお知らせしてみようと思います。
まずは、この博物館の名前ですが、「桜井博物館」というのは通称のようなもので、先生ご自身は「視覚障害者のための手で見る博物館」と名乗っておられます。名刺にはそのように記載なさっているそうなので、こちらが正式名ということになるそうです。
また、休館日に関しては特にないということでしたが、今は冬季はなるべく避けていただきたいとのことでした。その他、毎週木曜日も、ご都合があって、なるべく他の曜日にご予約いただきたいとのことでした。
現在は、世界遺産のレプリカを収集・作成中だそうです。 人間の手で把握できる物の大きさには限りがあるので、小さ過ぎる物は大きく、大き過ぎる物は小さくして、視覚障害者が自力で把握できるようにして触らせてくださるのも、桜井先生の工夫なのです。世界遺産に触れるようにするということは、その
「大き過ぎる物を小さくする」方に当たります。
そこで私は、10年ほど前に参加したバスツアーで「東武ワールドスクウェア」を訪れたときのことを思い出しお話しました。テーマパークとして、ある程度の縮尺を施した「万里の長城」や「ピサの斜塔」などが園内に配置されていたのですが、それぞれの造形には柵が巡らされ触れないようになっていたのです。区の福祉課主催の障害者を対象としたツアーだったので、その辺りの配慮は成されているのかと思っていたのですが、がっかりすることになってしまいました。結局お土産物屋さんにあった、細部までは把握できない程の小さい模型に触れてやっとなんとか楽しめたという経験談です。先生は深くうなずきながら私の話を聞いてくださり、「やっぱりね。」と共感してくださいました。
「テレビなんかでもよく世界遺産が映るから、見えてさえいれば当たり前に知っている物になっているんだけれど、見えないといくら言葉を尽くして説明してもらってもやっぱり判らないですからね。」
と、熱く語っておられました。
ということで、今年の夏か来年になるかわかりませんが、今度は世界遺産を触るのを楽しみに、また桜井先生の博物館にお邪魔しようと決めました。
そして、今度はそういったレプリカを作ってくださる協力者の方のお話も伺って、このコラム欄でご紹介できたらと思っています。
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