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春うらら
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ガイドヘルパーに大切なこと

 私は、晴眼者のパートナーDと暮らしています。
当然、Dは日常的に私と一緒に歩いているので、
視覚障害者の誘導にはある程度慣れています。
 そこでDは、その経験を生かし、ガイドヘルパーになるべく、
四日間の講習会を受講しました。
 一日目、帰ってきたDの第一声は
「よく今まで俺のガイドで怖くなかったね。」でした。
段差などの警告と一時停止、エスカレーターの乗り方など
、私のようなベテラン盲人(?)とばかり歩いていると、
いわゆる「きちんとした誘導」ではなくなってしまうのかもしれません。
 そうとう脅されてきたのか、それ以来、誘導している中で、少しずつ意識するよう
になったようです。
 Dの聞いてきた話で印象に残ったことは、
「中途失明者がようやく勇気を出して外出した時に、
ガイドヘルパーさんに誘導されていて転んだりぶつかったりして
恐怖を感じてしまったら、自信喪失して、
再び外出する気持ちになれなくなってしまうかもしれない。
だからこそ、ガイドヘルパーの技術と気遣いが大切なのだ。」
ということでした。日ごろ知り合った晴眼者の人たちに、
「ちょっと腕か肩を貸してくれれば(つかまらせてもらえれば)歩けるから」と
気軽に説明している私としては、大反省でした。
何事も、自分を基準に考えてばかりではだめなのだと思ったのです。

 そういえば、そんな私も、数年前にある小学校にゲストティーチャーで
行ったとき、誘導してくれた女の子とおしゃべりに夢中になっていて、
3段くらいの階段を一緒に踏み外してびっくりしたことがありました。
すぐに起き上がった私は、実は「うっ!」と声を上げそうな程には痛かったのですが、
何食わぬ顔で話の続きをしていました。
そして、私との会話を心から楽しんでくれていた彼女がかわいそうだったので、
教員の方には内緒にしたのでした。今思えば、
教員に内緒にしたことは悪くなかったけれど、
「段差は必ず教えてね」くらいはちゃんと伝えておくべきだったと思います。

 とはいうものの、やはりガイドヘルパーとして活動していく上でまず大切なのは、
利用者である視覚障害者との対話です。
利用者の経験度、感の良し悪し、体調など、
様子を見たり話をしたりしながらどこまでサポートすべきか、
あるいはうっとうしがられない程度に略したりという匙加減を、
臨機応変にできるようになることが大切なのだと思います。
 これから実際にガイドヘルパーとして活動していく中で、
Dがどう変わっていくのか、こちらは元気に一人歩きしつつ、
見守っていきたいと思っているところです。

 そうそう、技術が必要だと言っても、街で一人歩きしている視覚障害者は、
それなりの経験を積んで歩いているはずなので、
こういう人たち(私も含めてですが)には、誰でも積極的に声をかけて、
誘導していただけると助かります。宜しくお願いしますね。(^_^)


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



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