ヘルパー養成講座
最近の話ですが、ある友人から「ガイドヘルパーをやってみたいんだけど」と
相談を受けました。友人は、よく私と出かけたりするので、実践経験はたっぷりあり、
技術もそれなりに高いと思われたので、私も賛成しました。
そこで、どんな風にしたらガイドヘルパーになれるのか、調べてみました。
まずは、地元の障害福祉課に問い合わせました。
すると、「それぞれの業者さんに聞いてみてください。」とのことで、
ガイドヘルパーを専門に派遣している社協事務所の連絡先を教えていただきました。
社協は、とても親切に対応してくれて、ガイドヘルパーの資格を取れる専門学校を
いくつか紹介してくれました。
そこに片っ端から連絡を取り、条件などを確認してびっくりしました!
ガイドヘルパーの講習会は受講料約3万円なのですが、
ほとんどの学校ではホームヘルパー2級を取得しないとガイドヘルパーの講習自体を
受けることすらできないようになっているのです。
このホームヘルパーの資格を取るには、平均7万円程の受講料がかかるのです。
ところが、友人が希望しているのはガイドヘルパーのみなのです。
いろいろ理由はあるのですが、最大の理由としては、友人はアトピーがひどくて、
掃除や洗濯の洗剤、調理の際の油などを、
通常の生活範囲以上には扱うことができないのです。
この事情を話してなんとかならないかと聞くと「ペーパードライバーのように、
実際にお仕事としてホームヘルパーをやらなくても、
資格を持ってらっしゃるだけで良いんです。」との答え。
本来の目的であるガイドヘルパーの講習会の受講料は3万円で済むのに、
仕事としてやる予定もないホームヘルパーの資格を
倍以上の7万円支払って取らなくてはならないというのは、
間尺に合わないと、私は腹立たしく感じました。
再度社協に電話して話してみると、「やはり、講座を開く学校の方も、
商売ということなのかもしれませんね。」と溜息混じりに話しておられました。
でも、「少し遠くてもよければ」ということで、
初心者(?)から受講できるガイドヘルパー専門の講座をやっているところを紹介してもらえました。
それは、東京ヘレンケラー協会が行なっている講習会です。
さっそく連絡を取ってみると、受講料はジャスト3万円、
これからだと9月・10月・3月に四日間で取得できる講座を開く、とのことでした。
『捨てる神あれば拾う神あり』ということで、無事友人の行き先が決まりました。
話は変わりますが、制度が支援費制度に変わり、今に近い形態になったばかりのころ、
知り合いのお母さんたちのおしゃべりの輪に加わったことがあるのですが、
その中にホームヘルパーをやっているという方がいらして、
視覚障害の私がいるにも関わらずこんなことを話していました。
「やっぱり、ガイドヘルパーの資格も取ろうかなと思って。その方が評価が高くな
って、見入りもいいらしいのよ。楽そうだしね。」
思わず絶句した私でした。
きちんとした制度として確立されていくことは必ずしも悪いことだとは思わないのですが、
障害当事者としては、「福祉」が「商売」になっている状況が、
なんとも殺伐とした物に感じられて、寂しい気持ちになってしまいます。
ホームヘルパー、ガイドヘルパー、それぞれに関しても向き・不向きという物もあるし、
ヘルパーそのものに携わる心根という物もあると思います。
優しい気持ちを持った人たちが、学校経営、派遣業者、ヘルパーさんに
なっていってくれることを願わずにはいられない今日この頃なのです。