小学校での福祉講座
学校も2学期に入り、小学4年生のクラスでは福祉に関する単元にたどり着き、障
害当事者やボランティアさんなどをゲストティーチャーとして招いての授業が行なわ
れる時期となりました。
私も、杉並区を中心として、いくつかの学校に呼んでいただき、お話させていただ
いています。
読者の皆さんの中にも、そういう機会のある方もおられると思うので、参考までに
、私がやっているプログラムをご紹介してみたいと思います。なお、これは授業を2
時間分いただけた場合の例です。
去年からは、基本的に私は晴眼者のパートナーDと共に学校周りをしています。D
は我が劇団のリーダーで、指導者でもありまして、もちろん朗読が得意です。
そこで、その得意技を生かして、二人で絵本などの読み聞かせをします。これは、
視覚障害者と晴眼者が一緒に活動できるということと、点字はどんな風に読めるもの
なのかということを含んだデモンストレーション・パフォーマンスです。
次に、多くの子供たちに好まれる「さんぽ」という歌を、私のピアノ(またはキー
ボード)伴奏で歌ってもらいます。
このように、「お?」とか「おー!」とか思ってもらえるような特技で、子供たち
の気持ちを掴みにいきます。
それから私のフリートークです。視力のこと、子供の頃どんなことを感じて、何を
して遊んだか、盲学校生活はどんなものだったか、歩くこと・料理することはどんな
風にして身に付けていったか、親元を離れての修行(?)=寮生活はどんなものだっ
たか、大人になってからはどんなことに困るのかなどを話します。
生活上の不便さを語ったところで、点字や触覚による識別可能な製品などを実際に
見せます。
この時、「魔法の杖だよ!」などと言いながら、中にゴムの通っているタイプの折
りたたみ式白杖の一番上の段だけ掴んで「えいっ」という気合と共にパッと伸ばして
見せます。これがかなりウケるのです。
他に持っていく物としては、缶ビール、アヲハタのジャム、キズリバテープ(バン
ドエイドのような絆創膏の一種)など、パッケージに点字の付いている商品、シャン
プー、牛乳パックなどの触覚で区別できるタイプの商品、点字付きのトランプやウノ
、白黒の触覚識別のできるオセロなど一緒に遊べるゲーム類などです。また、触読式
の腕時計には、みんな興味津々なので、鍼を回されること覚悟で触らせてあげます。
次に、誘導のデモンストレーションです。街の中で困ってそうな視覚障害者を見か
けたときどうやって声をかけるか、そしてどうやって誘導するのかなど、実際にDと
私で小芝居を交えながらやってみせます。
その後は、Dが、どうやって視覚障害者と関わるようになり、ボランティアの枠を
超えて友達になっていったかの話などをし、余裕があれば、画面の音声ガイドを体験
してもらうようなプログラムも入れ込みます。
こんな盛りだくさんの内容の講座の後は、子供たちの頭の中には質問したいことが
渦巻いています。だから、時間がある限り、どんな変な質問にも楽しく答えるのです
。本当に信じられないような質問が飛び出してくることもあるので、吹き出さないよ
うにする覚悟も必要なのですが。(笑)
そして最後に、担任の先生に伺ってみて余裕があれば、希望する子に、控え室まで
誘導する体験をしてもらってプログラム終了となります。
実は明日も小学校に呼ばれていますが、今回は「点字講座を中心に」というリクエ
スト付きなので、フリートークや誘導デモなどは省略して、その分、しっかり点字を
教え、表をみながらでも名前を打てるレベルまで持っていく予定です。
こんなご紹介が、何か皆さんの参考になれば幸いです。
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