Tue
Oct 31
2006
見えないからこそ出会える温かさ
ここ数年、大人だけでなく、小中学生に対して、障害者の立場での講演を頼まれ
ることが増えてきました。
そんな中で、ときどき耳にするのが、
「見えないから苦労したことだけじゃないのなら、逆に、見えなくて良かったこと
はありますか?」
と質問されることがあります。
最初は、「汚い物、嫌な物を見ないで済むから」なんていうエゴイスティックな
答えを期待されてることがあったりして、嫌なこともありましたが、私の答えを聞
くと、かなりの人が納得したり、喜んでくれたりします。
どういう答えか。
それは、人間関係が希薄で殺伐としていると言う都会の真中にいても、「お手伝
いしましょうか」とか「改札出られるなら、ご一緒しましょうか」などと声をかけ
ていただき、暖かな心と力強い腕に触れる機会が多いと言うことなのです。そんな
中から生まれる、新しい友人関係すらあるのです。
これは、まさに、「視覚障害」と言うハンディを持っていたからこそのふれあい
です。
特に、初めていく駅を歩くときや、慣れていても体調が優れず感が鈍っていると
きなど、「お手伝いしましょうか」の一言が、涙が出るほど心に染み渡り、救われ
る瞬間となるのです。
と言うわけで、街で困っていそうな人=障害者には限りませんが=を見かけたら、
そしてそのとき、心と時間に余裕があったら、ぜひ「お手伝いしましょうか」と声
をかけてください。
by amedia at 16:54