視覚障害者にとって「対面朗読」とは?
よく「読書の秋」などと言いますが、秋に限らず、寒い冬や暑い夏、エアコンの効いた室内から出たくないような時期は、本当に読書にいそしみたくなるものです。
つまり、これからどんどん寒くなっていくこの時期には、やはり自宅で録音図書を聞いたり点字図書を読んだり、さもなければ図書館の対面朗読室にこもって、好きな本を読んでもらったり興味の赴くままに何かを調べてもらったりして過ごしたくなるのです。
さて、対面朗読について少し考えてみましょう。いわゆる小説なら、わざわざ対面朗読してもらわなくても、録音された物を図書館から借りたり、OCRソフト、アメディア的にいうと音声読書器「よむべえ」に
読み上げさせるなどしてじっくり楽しめば良いのですが、生の肉声での朗読という物はそれはそれでヌクモリノある物でもあります。 また、一方では、これが対面朗読の真骨頂だとも思えるサービスもあります。例えば、その場でいろいろ調べたりするような読み物は、正に「目の代わり」となって、文字を追ってもらったりしなければなりませんし、ケース・バイ・ケースでディスカッションしながら資料の中の任意の場所に飛んだりして参照するようなこともあります。言い方としては対面「朗読」ですが、一般にいうところの「朗読」とは一味も二味も違う物になっています。
図書館によっては、持ち込み資料の朗読を断るところもあるようですが、図書館の利用には、内部資料の閲覧や貸し出しの他に、「静かな場所で勉強する」などということも含まれているのですから、パーソナルな資料を持ち込んで対面で読んでもらうということも重要なサービスになるはずだと、私は思っています。これを具体的に行っている進歩的な図書館も、少数ながら存在しています。 実際、視覚障害者がプライベートな物を、何の利害関係もなく、守秘義務が重んじられているところで読む自由は与えられてしかるべきだと思っているのです。それこそ、図書館の対面朗読室が最適な場所だと思えるのです。
などといろいろ書いてきましたが、そんな諸々の要素を盛り込んだ、地味だけれど画期的なコメディ芝居が、この前からお話している、今度私たちの劇団、演劇結社ばっかりばっかりが取り組む書き下ろし芝居『トイメン』なのです。 ある現役の図書館職員の方に綿密な取材をさせていただいて出来上がった
このお芝居、一人でも多くの方に観ていただきたいと思っています。 もう、本番まで1週間を切ってしまい、集中的な稽古期間に入っています。そして、おかげさまで完売してしまった回もあるのですが、まだまだお席に余裕のある回もあるのです。 ぜひこの機会に私たちのお芝居を観て、 そして、一緒に「対面朗読」について考えてみませんか? というわけで、このコラムでは最後のお誘いです。
しつこいようですが、以下に公演詳細情報を貼り付けますので、
ぜひいらしてください。お待ちしております!!
演劇結社ばっかりばっかり 第三回公演『トイメン』
作・演出…和風まくだ煮L(ワフー・マクダニエル)
脚本補・演出補…美月めぐみ
出演…石津正幸、大河内聡之、こんやゆうこ、美月めぐみ、鈴木大輔
日時…12月10日(水)~14日(日)
会場…原宿・ギャラリーハセガワ
交通…JR山手線原宿駅竹下口より徒歩2分以内
※ ご希望により、駅からの誘導をいたします。
料金…2000円
定員…各回30名様完全予約制。
※ 極めて小さな会場ですので、必ずご予約下さい!
※ ご予約の際は、日時と枚数、障害をお持ちの方は
誘導希望の有無をお知らせください。
お問合せ・ご予約は、
TEL 080-6724-5981
Eメール mail@bakkaribakkari.com
【日程】
12月
10日(水)…19:00~(夜の部のみ)
11日(木)…14:00~ 19:00~
12日(金)…14:00~ 19:00~
13日(土)…14:00~ 19:00~
14日(日)…14:00~ 19:00~
※ 開場は各公演開始時間の30分前です。
※ 上演時間は90分程を予定しています。
結社ホームページ
http://www.bakkaribakkari.com/