高い工賃を目指すのなら経営の王道を学ぼう
望月優
障害者の就労問題に関わっていると常に課題として挙げられるのが福祉作業所での工賃だ。
中小企業家のとある勉強会で福祉作業所の方が工賃が8千円ぐらいの人もいると説明したところ、聞いていた経営者の一人がどうしても理解できない様子で、「それは1日ですか」と聞き返していた場面に
遭遇した。これは決していやみで言っていたのではなかった。
心底質問者は信じられない様子だった。
さて、福祉作業所では、本人の出来高払いで工賃が決まる。
だが、その出来高に対する単価は非常に低い。
もしも私が作業をやらせてもらって、出来高払いで工賃を頂いたとしても、作業所で働いている平均的な障害者よりも高い工賃を頂くことは難しいであろう。
ここまで突き詰めると、工賃が安いのは障害者本人の作業効率が根本原因ではないことが判る。工賃が安い根本原因は、利益を生み出す仕組みが作れていないからにほかならない。
昨年、中小企業家同友会の障害者問題全国交流会で記念講演を行なった宋文州氏は、企業を成功させる秘訣は業務の細分化・見える化だと教えてくれた。
特定の優秀な社員にしかできない業務を極力少なくし、ほとんどの業務が誰でも行なえるようにシステム化することこそ大事だと語った。
実は、この経営の王道は働き手が障害者のときにもまさにばっちりの考え方だ。
業務を以下にシンプル化できるかが事業体としての生産性向上のキーである。
そのシンプル化した仕組みの中に障害者をどんどん投入して事業体として高い業績を上げ、障害者従業員達に堂々たる給与を支払っている特例子会社がある。
その会社は、大東コーポレートサービス株式会社。
山﨑 亨社長は、業務を細分化・シンプル化し、障害者の社員に大活躍の場を与えている経営者だ。
その山﨑社長の話を聞ける会が11月18日、午後6時半から渋谷商工会館で行なわれる。
山﨑社長の実践報告は、福祉作業所を運営する人達にとっても、会社を経営する私などにとっても大きな学びになることは間違いない。
是非、皆様、おこしください。
「可能性を信じれば誰でも活躍!障害者雇用から学ぶ社員活性化の秘訣」
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/meeting.php?meeting_id=5518