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春うらら
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高齢者の優しい味方

 先日、私の住む街の駅近くに、ラジオの中継で、
毒蝮三太夫(どくまむし・さんだゆう)さんがいらっしゃいました。
 私は、以前からこの番組を度々聴いていたし、
NHKの教育テレビでの高齢者関連の番組でも、
絵本の朗読の番組でも、ときどきお声を拝聴していたのですが、
生の蝮さんは、さらに素敵なおじさんでした。
 ご自身、既に齢71歳になっておられますが、
まったく年齢を感じさせないお元気
な蝮さんは、番組内では相変わらずの愛情たっぷりの毒舌を聞かせていて、
この辺りの名物おばあちゃんらしき82歳の女性を相手に
、楽しいやり取りをしていました。
「あたしゃ、100までは生きるよ」というおばあちゃんに対して、
「ずうずうしいばばあだ。そんなこと言ってねえで、
107歳まで生きろよ」と答える蝮さん。
そんなふうに言われて、大喜びのおばあちゃん。
やり取りを聞いてるだけで、はらはらしつつも
なんだか胸がほっこりしてきます。

 そして何より嬉しかったのは、番組終了後、
もっともっと生身の蝮さんのお考えを聞かせてもらえたことでした。
蝮さん、番組中よりずっと真面目な感じで、
高齢者問題について語ってくれていたのです。
 以前は老人ホームに入所している高齢者に対して、
施設利用料までまかなえる程の金額が公的に保障されていたのに、
今は自己負担になってしまっている。
だから、高齢者は多少足が痛くても、
なるべく公共交通機関を利用して自分の足で歩き、
元気でいるように努力しなくてはいけない。
俺も頑張るから、みんなも頑張ろう、とおっしゃってました。
 さらに、公的保障が無い→健康維持にお金を回す都合があるから
高齢者の財布の紐は固くなる→高齢者が買い物を渋るということは、
景気に響いてくる→、国の景気は良くならない、
という悪循環が起きてしまうのではないかというお話に、
これからますます高齢化していく社会の中で、
こんな悪循環を打破できずにいるのは、
どうしたものだろうと、私も考えさせられました。

 また、専門学校で介護福祉士の卵さんたちの指導にも
当たられているそうな蝮さんは、
老人ホームなどでの介護福祉士の賃金の安さに心を痛めておられ、
せっかく国家資格を取っても、3分の1はやめてしまう
実情も訴えておられました。

 蝮さんには、いずれ誰でも到達する
「高齢者」の生活を考えていく先達として、
これからもお元気で活躍していっていただきたいと心から願います。
やがて、自分より年下の女性に「ばばあ、俺と一緒に長生きしようぜ」なんて、
新しいパターンの、楽しい毒舌を聞かせていただきたいものです。

 なお、このときに蝮さんと一緒に撮った写真を、
演劇結社ばっかりばっかりのblogに載せましたので、
ご興味のある晴眼者の読者の方はぜひ覗いてみてくださいね。
blogは、ばっかりばっかりのトップページ
http://www.bakkaribakkari.com/
から入ってください。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



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