おせっかいオバさんに拍手!
突然ですが、「公共物破損」ならぬ、「公共物盗難」のお話です。しかも、小さい
物ではないのです。なんと、バス停のベンチを持ち去る輩がいるらしいのです!
驚いた話でしたが、本当の話です。私もときどき座っていた3・4人掛の長椅子で
す。それが無くなっていて、その代わりに、パイプ椅子のような物が置かれ、張り紙
が付いていました。以下、その張り紙の全文です。
『お椅子ドロボー様へ
一寸待って下さい!!少しでも人を思いやる
心があるのなら今、あなた様がしようとしている事は
止めて欲しいのです。ここにおかれている椅子は、
長い時間バスを待つ方のための指定席です。
人は皆、年をとります。腰も曲がり、背中も丸くなり、
足も不自由になります。これが人の道です。
自分自身は無関係!!なんて考えないで下さい。
その他にも、身重の方や小っちゃい子供
その方々のために、ほっ!!とした心地良い場所が
あるのに、それを こわすことも うばうことも
ないのでは…と思います。
やさしくしましょうよ…いずれ自分も辿り着く
場所なのですから…気持良い事をしましょうよ。
いづれ自分にも全て 良いこと 悪いこと
かえってくるのですから…
おねがいします。そっとこの場所においてあげて
下さい… (おせっかい オバさんより)』
以上、元の文章をケータイのカメラで撮ってきた友人に読んでもらいながら書き写
してみました。
もしかすると椅子ドロボーではなくて、関係者による撤去だったかもしれません。
それでも、このオバさんは、そこにベンチが置かれていることはとても大事なことだ
と言いたかったのでしょう。これこそが、最も根本的な福祉意識と言えるのではない
でしょうか。名文ではないのだけれど、優しさが心に沁みるとても素敵な文章だった
ので、思わず今回のコラムで取り上げてしまいました。
もしかするとこの張り紙付きの椅子は、このオバさんが置いてくださった物かもし
れません。自らを「おせっかいオバさん」と謙虚に書かれているこの女性に想いをは
せ、心が温まると同時に、元のベンチが返ってくることを、オバさんと共に願ってし
まった私でした。