今日から11月に入りました。私も、芝居の本番まで、
もう2週間となり、改めて身の引き締まる想いです。
さて、この時期の学生といえば、やはり文化祭に向けて、
無我夢中になっていることでしょう。
私も、筑波大学附属盲学校の中学部・高等部の在学中は、
ご他聞に漏れず、文化祭は大好きで、
それが終わると一年が終わってしまったような
気にさえなっていたものです。
運動音痴だったこともあってか、私は完全に文化祭人間でした。
まずは、なんと言ってもバンド!「グラスオニオン」という、
ビートルズの変な曲のタイトルをバンドネームにして、
ビートルズ、ゴダイゴ、ビリー・ジョエル、竹内まりや、
八神純子、かぐや姫、イルカ、赤い鳥、アルフィーなど、
めちゃくちゃなジャンルの曲をコピーしたり、
そこに少しオリジナル曲を入れたりしていました。
しかも、一時期はギターなしでキーボードばかり何人かと
ドラムとベースと、なぜかクラリネットだったり
アルトサクスだったりという、面白い編成のバンドでした。
他にもいくつかのバンドで活動していたことはありましたが、
なぜか「グラスオニオン」のことが一番懐かしく思い出されます。
文化祭とは関係ないのですが、オニオンのメンバーたちとは、
「愛は地球を救う」のゲストとして、ほんの3分間でしたが、
TVに出させていただいたこともありました。
もうひとつの想い出は、「詩のクラブ」で、
これは先輩からの伝統があり、
なんとか守りぬかなくてはと思いつつ、必死に詩集を編纂し、
好きな詩人の詩を壁に張り出し、壁を飾る花を折っていました。
直前には、夜中の10時近くまで校舎に残り、
準備に追われていたものです。
また、当時の筑波大附属盲学校には放送委員会はなく、
いわゆるお昼の放送もなかったのですが、
文化祭2週間前から、文化祭専用の放送委員会が設けられ、
私はかならず放送委員になっていました。
各学年、各部活のPR番組を制作し、昼休みに流すのです。
そして、文化祭当日の2日間、
生放送でPR原稿を読んだり校内の呼び出しをしたりするのです。
これも伝統を重んじていて、呼び出しのときには、
呼び出す相手の名前を連呼せず、
名前から呼び出す先までの文章全体を2度繰り返すとか、
校内の人は「おいでください」で
お客様は「お越しください」と呼び出すとか、
細やかな気配りがなされていて、それを後輩にも伝えたはずでした。
でも、残念なことに、私が卒業して何年も経たないうちに、
「詩のクラブ」は無くなり、
放送の仕方もすっかり崩れてしまっていました。
そしてもうひとつ。中2と高1のときには、
演劇部にも入っていて、芝居をやっていました。
でも、中2の2学期に目の手術のため入院してしまい、
文化祭に出られなくなりました。
劇中劇とはいえ、「ベニスの商人」のポーシャの役が回ってきていたのに、
本当に残念でした。あのとき文化祭に出ていたら、
もしかするとこんなに遠回りせずに芝居をやっていたかもしれないと思うと、
少し悔しい気持ちにもなります。
ちなみに、盲学校での校内PRポスターは、
弱視の子が作った普通のポスターが壁に貼られている他、
階段の手すりなど、全盲の子が触る確立の高いところに、
点字ポスターを貼っていたものです。
また、中央会場では、弱視の学生が照明なども担当していたのですから、
今思うとすごいチャレンジだったような気がしています。
もちろん今でも毎年弱視の学生が照明をやっているようです。
とにかく、普通の学校より極端に人数が少ないので、
みんながみんな、生き生きと活躍する文化祭なのです。
その文化祭「雑司が谷祭」が、今週末に行われます。
11月3日・4日、午前9時過ぎから午後5時ぐらいで、
どなたでもご来校いただけますので、ぜひ足をお運びください。
バンドに、合唱に、劇、そして手技療法科生による「按摩サロン」や
作動部のお茶会、在校生が作ったいろいろな作品の展示など、
盛りだくさんなメニューをお楽しみいただけます。
また、中央会場ではないのですが、4日の午後1時から、
同窓会企画による、私美月とばっかりばっかり主宰鈴木大輔の朗読劇も
上演しますので、それも覗きにいらしていただければ幸いです。
下記URLは、元の筑波大附属盲学校、
現在の正式名「筑波大学附属視覚特別支援学校」のトップページです。
ご参照ください。
http://www.nsfb.tsukuba.ac.jp/
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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)
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