[スポンサードリンク]
春うらら
トップページ » 2008年02月

点字を提案したシャルル・バルビエ

望月優

昨日、ある会議で来年、2009年1月4日で点字の発明者ルイ・ブライユの
200回目の誕生日だね、などという会話が交わされました。
点字を発明したのはフランスの盲人ルイ・ブライユ、
時は1825年(本によっては1829年)というのが
点字の歴史にちょっと詳しい方ならどなたでもよくご存知の歴史です。
ルイ・ブライユは今私たちが使っている6点式の点字を発明したわけですが、
それ以前に大きなヒントを提示した人がいました。
それは、同じくフランス人のシャルル・バルビエです。
バルビエは、元軍人ですから、盲人ではありません。
ルイ十六世の砲兵からスタートし、
ナポレオン軍にも参加していたとされています。
このバルビエが、1815年に11点からなる点字を発表したのです。
バルビエは、軍隊の中で用いていた暗号が、盲人にも役に立つはずだと考え、
点字を発表したというよりも、暗号を発表したと言ってもよいのかも知れません。
ナポレオンは1815年にワーテルローの戦いで
イギリス・プロイセンの連合軍に破れ、セントヘレナ島に流されます。
1815年にバルビエによって発表された11点点字は
1821年にパリ盲学校で採用され、ルイ・ブライユもこれで学び、
もっとスピーディーに読み書きできる6点点字を発明しました。
ナポレオンがもっと長く権力の座にいたとすれば、
点字の発明はもっと遅れたかも知れませんね。


町で出会ったら気軽に声をかけましょう!目の不自由な方への声かけカード


by amedia  at 14:58  | Permalink

自立から相互依存へ

スティーブンR.コビー博士の著書「七つの習慣」の中に、
人は依存から自立、自立から相互依存へと成長していくと書かれている。
私は、これを読んだとき、非常に感銘を覚えた。
というのは、私はこれまで自立に向かって必死で頑張ってきた感があるが、
何か腑に落ちない思いだったからだ。
自立こそ大切なものと考えていたが、
自立の先がさらにあることに感銘を受けたのだ。
そして、この感銘は、高校生の頃にラジオ番組の
「心のともしび」で聞いた言葉を思い出させてくれた。

多くの親は「人に迷惑をかけないように」と子供を教育するが、
「私達はお互いに迷惑を掛け合いながら生きている」
「迷惑をかけないこと」よりも、
「他人の迷惑を許容していける人になりたい」こんな内容だったと思う。

相互依存の状態は、自立した者同士で成り立つ関係である。
片方が一方的に依存する存在なら、「相互依存」にはならないからだ。
私は、目が見えないために、常に人の手を
借りずにどこまでできるかということに意識を集注してきた。
それが「自立」だと思い込んできたからだ。
しかし、会社経営者になった今、この「一方的自立」のマインドは
むしろ大きなマイナスだということに気付いた。
社長一人では何もできない。
社長は社員に動いてもらい、取引先に利害関係を梃子に
手伝ってもらってはじめて事業を成功させることができる。
今私は、「相互依存」の門をくぐろうとしている。
50歳にして人生が大きく展開する予感で、
非常にわくわくして毎日を送っている。

「7つの習慣―成功には原則があった!」
http://tinyurl.com/29pxda

望月優


介護・福祉報道を障害者コメントで切るメルマガ「週刊福祉情報」

by amedia  at 17:13  | Permalink

思い込みに気づいたので

 度々、バリアフリー映画鑑賞推進団体「CityLights」に関する
お話を書かせていただいてますが、今日もそちらの話題からです。

 最近私は、同じCityLightsで活動している、
音声ガイドや字幕朗読を担当している晴眼者メンバーの一人と組んで、
高校の福祉関連の授業を受け持っています。
内容は、「音声ガイド作り」です。新しいタイプのボランティアとして、
注目していただいた結果、実現したようです。
 「音声ガイド」とは、映画やTVなど映像メディアに、
音で聞くだけでは把握できない視覚的情報を説明することで、
TV業界などでは「副音声解説」などと言われている物です。
 今回は、授業で取り上げた「ドラえもん」のガイドを
作っているときに感じたことをお話します。

 私たちのような先天性の視覚障害者の多くは、
TVを耳で観ています。普通に「聞いて」いるのではなく、
経験を土台にした想像で映像情報を補いつつ、
正に「観て」いるのです。
それでは分からないことがたくさんあるからこそ、
音声ガイドが重要になってくるのですが、
「サザエさん」「ちびまるこちゃん」「クレヨンしんちゃん」
「ドラえもん」といったファミリーアニメの場合は、
台詞量の多さもあって、この「耳で観ること」だけでほとんどの内容を
把握できるのです。 と、私は思い込んでいました。
いや、複雑なアクションやSF物などから比べれば、
確かに理解できる物ではあるのですが、
なまじ理解しやすいだけに違う想像をして通り過ぎていることに、
ガイド作りをしながら気づかされたのです。
 今回授業で取り上げたドラえもんの作品は、
TV放映された10分強の作品の中の一つで、
「おかしなおかしなかさ」という作品です。
 あらすじは、振り出した雨に困ったパパのSOSで、
のび太とドラえもんが駅まで傘を持って迎えにいくというものなのですが、
そこでドラえもんが四次元ポケットから取り出す奇想天外な傘たちが、
パパだけではなく、いじめっ子のジャイアンやスネ夫(すねお)たちをも
翻弄することになります。
 その描写をガイド無しで「耳で鑑賞」していたときには、
「なんだ。ほとんどガイド無しでも把握できるから楽じゃないか」と
思っていたのですが、いざガイドを入れてもらってみたら、
やはり細部が違うのです。
 例えば、ジャイアンが、傘を受け取ったまま
叫び声をたなびかせて走り去るシーンは、
ただかってに飛んでいく傘に引きずられているのかと思っていたら、
なんと、その傘が下駄履きの足のついている唐傘で、
開くと妖怪がわらわらと降ってきて、
それに驚いたジャイアンが一目散に逃げていくというシーンだったのでした。
 また、公園で雨宿りしていたスネ夫が、
飛んできたマラソン傘を掴んだとたんに、
これまた悲鳴を上げながら遠ざかっていったのは、
ただ引きずられたのだと思っていたら、
マラソン傘の柄に付いたピョコピョコ動く足首を、
反対向きに掴んでしまったために、後ろ向きに走らされるはめになっていたのです。
 こういったことは、大まかなストーリー進行上では
あまり問題にならないことなので、
自分の想像の中ではきれいに完結してしまうのですが、
知ってみれば面白さ倍増なのです。

 視覚障害者の中には、「ずっと想像で観てきたのだから、
余計なガイドなど要らない」とか「説明は最小限でいいんです」と
おっしゃる方がおられます。私も、かつては後者のタイプでした。
でも、妙な誤解をしたり、面白さや感動をほんの少ししか得ていないことに
気づいた時、説明で補ってもらうことの重要性を痛感したのでした。
 もちろん、無音の部分や音楽や効果音によっての想像する余地を残したり、
必要以上のガイドを入れてしまわないように気を配っていただくことは大事です。
その上で、なるべく効果的映像情報を得ようとすることは、
自分自身の心の栄養を摂取することにもつながるし、
何より、作品の作り手に対する礼儀にもつながると思うのです。

 全ての視覚障害者の方にこの考えを押し付けるのは間違いだとは思うのですが、
私自身が気づいたことなので、ぜひお話してみたいと思った次第です。

 次回のコラムでは、3月に行われる、調布映画祭でのバリアフリー上映を中心に、
各地での取り組みについてお知らせします。お楽しみに!

ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン

(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)

ワードやPDFも即点字に、自動変換機能付き点字編集のEXTRA

by amedia  at 11:37  | Permalink

小さな想いやりが、大きな支援を生む。

はじめまして、私はディスレクシア(読み書き障害)です。現在は、学習障害(LD)という概念が特別支援教育が始まり、世の中に広まりつつありますが、
私がディスレクシアだと知ったのは、一昨年のことです。21歳の時のことでした。私は何度も、アルバイトを試みる度に躓いてきました。
全てがディスレクシアのせいだとは思いませんが、「うまく読み書きができない」というのが、アルバイトのマニュアルを読む時も不安材料になっていたのは事実です。
そして、一生懸命読んでも、文章を覚えていられない。だから、また、懸命に読み直すけれども、今度は読み飛ばしてしまったりしてしまう。でも、一番辛かった事は、
中学生、高校生になると「読み書きができてあたり前」という前提で、様々なことが進んでいきます。その中でそれを必死で「隠し続ける」という作業でした。
字の上手い下手、読むことが上手い下手というのはあるのだと思いますが、それ以前に自分で書いたノートですらも良くわからないし、教科書もよくわからない。
それに指示が上手く聞けず、いつも、何を言っているのかよくわからなくて、内心びくびくしていたのを覚えています。そして、高校2年の秋に不登校になりました。
どんどん、ノートを書く量、本を読む量ともに増えていく一方で、バーンアウトしてしまいました。それから、引きこもりも2年ほどしました。しかし、現代はIT社会であるので、
だいぶ楽に生きれるようにはなってきているのだと思います。しかし、問題は、今も「読み書きができない」ことで苦しみ、悩んでいる人達が沢山いることを肝に銘じていかなければなりません。これは、早急に対処しなければ、私のように2次障害を起こし、傷がなかなか治りにくくなってしまう。そうなると、余計自分の首を絞める結果になってしまいます。それでは、辛すぎる。そうなる前にできることは沢山あるのだと思います。そして、当事者達も新しいものばかり求めて、「支援がない。理解がない。」とばかり、叫んでいてもしょうがないことだと思っております。私達は、チャレンジド・ラーナーなんです。時代の被害者なんかじゃない。もちろん、加害者でもない。私達が意見を述べていく事は大切だと思います。しかし、もし、私達が行政批判など不平不満ばかり並べていたら、きっと、また違う人達が被害者になり、私達は加害者になります。だから、全てを自分達の思い通りの社会にすることは不可能であると考えます。もちろん、自分自身で、そのような環境を創る事は可能だと思います。しかし、なんでもかんでも、人様にやってもらおうというのは何か違う。自分自身で生きていく力をつけていくことこそ、大切な要素なのです。その延長線上に「支援」があります。そこで、今、盛り上がってきている「ユニバーサルデザイン」をうまく活用して、学習障害であっても、視覚障害であっても、その他の障害があっても、誰もが「これ便利だね!」と思えるものをうまく活用して、その活用する事も許してもらえるような環境整備をしていただくことで、なかなか就労できない軽度の発達障害を持っている人達が働きやすくなるのだと思います。決して、仕事自体が「楽」になるわけではなくて、働くやすくなるということ。少しの想いやり、優しさが大きな支援に繋がる。これを皆さんには知っておいていただきたいと思います。


ゲーム感覚で自然に点字が身につく点字学習ソフト・ろくてん満天

by amedia  at 11:01  | Permalink

神奈川で福祉技術講座

望月優

今週は、既に介護・福祉イベント
http://yupeace.net/event
で紹介している講座ですが、福祉機器の開発を考えている方には
是非とも学んで欲しいことが満載の講座なので、改めて紹介致します。

この講座は、神奈川県内の産学公の連係を目指して活動している
財団法人神奈川科学技術アカデミーが主催する福祉技術者向けの講座です。
2月21・22日の二日間が基礎編と位置付けられており、
プログラム内容を見ると
・支援工学の果たす役割
・福祉用具の事業化のポイント
・看護・介護学/理学療法学/福祉工学デザインー福祉機器を導入する利点と課題
・ヒューマンインタフェース概論
・コミュニケーション支援:聴覚・視覚機能のための機器・システム開発/ユーザーは何を求めるか
・支援機器の研究開発に必要な視点シーズとニーズの乖離を少なくするために
など、はじめて福祉機器の開発に挑戦する方には必須の内容になっています。
これを学んで開発に着手するのと、学ばずに着手するのとでは、
事業課に踏み込んだときに大きな結果の違いが現れるだろうことは
用意に推察できます。
アメディアには、しばしば「こんな機器を開発したんだけど、
どうでしょうか」と自信ありげにご自分の開発サンプルを
持ち込む方がおられます。
でも、残念ながら、多くの場合、本当の障害者ニーズを
カバーしたものではなく、技術者がもともと持っている技術、
つまりシーズを自分なりに考えて応用したもので、
ユーザーニーズとのすれ違いを起こしているものが多いのです。
この講座の基礎編をしっかり学ぶことにより、
そのような「すれ違い」を起こさないスタンスが理解できると思います。
3日目は要素技術編、4日目は製品開発の事例発表となっており
、充実した講義が満載です。

お問い合わせは神奈川科学技術アカデミー
TEL:044--819-2033
FAX:044-819-2097

詳しくは、以下のページでご覧ください。
http://www.newkast.or.jp/kyouiku/kouzaboshu/ed19_IV_07.html

町で出会ったら気軽に声をかけましょう!目の不自由な方への声かけカード

by amedia  at 15:55  | Permalink