異種障害者同士も助け合い
昨日、友人と一緒に西早稲田のバス停にいたら、
年配の男性が乗った電動車いすに脳性麻痺らしき人がつかまって歩いている姿を
見かけました。(というか、連れが教えてくれました。)
このお二人、早稲田通りの横断歩道の無いところを堂々と渡っていらしたので
連れはかなりひやひやしながら見送っていたのですが、
障害のある人同士が支えあっているのだなぁと、少し温かな気持ちになりました。
そういえば、ずっと以前に、足の不自由なおじいさんを
目の不自由なおばあさんが背負って、
火事場から逃げ出したという話を聞いたことがありました。
その話では、背負われたおじいさんが安全な場所や足元の情報を口で伝え、
それにしたがっておばあさんが走ったということでした。
この話を聞いたときも、お互いの障害を補い合って協力した老夫婦の話に
「おー!」と感動したものです。
斯く言う私も、慣れない大阪の地で、宝塚ファン仲間の電動車いすユーザーの方に、
つかまらせてもらって誘導された経験があります。
もっとも、電動車いすの方に誘導される場合は、
「協力し合う」のではなく、こちらが一方的にサポートされているわけですが、
大好きな宝塚の話題に花を咲かせながら、
とても楽しいひとときを過ごせたのでした。
また、アメディアが立ち上がったばかりの頃、
ある盲ろう二重障害のご婦人の経営するアパートに事務所を構えていたことがあって、
その頃は、よくその大家さんの家にお邪魔して、
指点字のおしゃべりをしていました。
あるとき、何気なくテレビの音声を指点字で通訳したら、
「今観てるテレビを通訳してもらったのは初めてだ」と、
とても喜んでもらえたことがありました。
また、この方を誘導して、近所の郵便局にいったこともありました。
全盲の私が全盲で耳も聞こえないご婦人を誘導していったのですから、
大変緊張したものです。ただ、そのご婦人は勘の良い方だったので、
お一人でもある程度移動できるのですが、
交通量の多い通りを渡るのが難しいということで、
私がお連れすることとなったわけです。
最近、古い知人である指点字の考案者・福島智君(盲ろう)の
「渡辺荘の宇宙人」というエッセイを、今更ながらに読ませていただいたのですが、
その中に、全盲の友人に誘導されて歩く描写が頻繁に出てきたので、
短距離を一度だけ誘導したことがあるにすぎない自分の経験は、
まだまだ未熟というか、一人歩きに熟達している私なら
もっともっとやれなくちゃいけないんだと反省しました。
ちなみに、件の大家さんは、とてもお料理の上手な方だったので、
よく美味しい手料理をご馳走になったものでした。
こうして考えてみると、障害があっても、自分の経験や使える能力を生かして、
誰かの役に立つことができるものだと、改めて気づかされました。
そんなことの一環として、5月25日に行なう演劇結社ばっかりばっかりの朗読会
「朗読御膳」では、純益を盲ろう者を支援するグループにお送りすることにしたのです。
そのご報告は、いずればっかりばっかりのホームページ
http://www.bakkaribakkari.com
で行います。
(この朗読会についての情報も、上のHPにアクセスしてみてください。
昼の部の予約が込んできましたので、ご予約はお早めに。夜はまだまだ余裕があります。
電話でのお問い合わせ・お申し込みは、
080-6724-5981
までお願いします。)
皆さんの「助け合い」の経験談も、ぜひご投稿ください。お待ちしています。
※ 文中の視聴覚二重障害の意味での言葉は「盲聾」ではなく「聾」の字をひらがな
表記としましたが、これは、「社会福祉法人全国盲ろう者協会」の書き方に準拠しま
した。
※ 引用文献
福島智著『渡辺荘の宇宙人 指点字で交信する日々』 素朴社 1995年
ナイーブネットに、点字データがあります。他に、カセット版、デイジー版もオン
ラインリクエストできます。
ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン4