先日、既に何度かお知らせした立教大学ボランティアセンターと
シティライツの共催によるバリアフリー上映会「ツォツィ」の日に向けて、
同大学内で視覚障害者と車いすユーザーの誘導方に関する
レクチャーを行なう機会がありました。
「ツォツィ」の音声ガイド作りのモニターとして関わってきた私も、
視覚障害者の誘導のサンプル(?)として参加していたのですが、
普段なかなか知ることのできない車いすユーザーの方の
生の声を伺うことができました。
まず、一口に視覚障害者と言っても見え方見えなくなった時期、
置かれた環境などの様々な条件によって、千差万別であるのと同じに、
車いすユーザーも歩けなくなった時期、歩けない要因、
どこまで自力で動けるのか、使用しているのがどんな車いす
なのかなどの条件でいろいろなパターンの方がいらっしゃるのだと、
改めて教わりました。
印象に残ったことは、こんな感じです。
1. 遠回りでも段差の少ない、ある程度道幅のあるところ、
できればエレベーターのあるところなどを、
常に把握しておかなければならないこと、。
2. 車いす用のトイレ(障害者用トイレの他、
多目的トイレ・多機能トイレ・だれでもトイレなども含む)の場所を、
予め頭に入れておかなければならない。
3. 坂道では、上半身のコントロールができる力がない障害の場合、
後ろ向きで下りないと落っこちてしまう。
(落ちやすい場合には、シートベルトのような物で固定する)
4. 落車したら、手を貸してほしい。一人でむりな場合には、二人がかりでも、
とにかく両脇を抱えて、車椅子に乗せてほしい。
5. 小さな段差や踏切の線路などはそのままでは通りにくいので、
前輪を浮かせて乗り越えるが、これも人によっては健常者の手を必要とする。
6. 電動車いすは、途中で充電が切れてしまうと大変だが、
最近の機種は掃除機のコードのように電源コードが収納されていて、
引っ張り出すとどこのソケットでも充電できるようになっている。
また、機種によっては手動に切り替えられる者もある。
7. でも、充電できるところも通れず、バッテリーも古くなっていたりすると、
お手上げ。重さも、普通の車いすより遥かに重たいので困る。
等々です。
その後、視覚障害者と車いすの人が一緒に街を歩くことが
可能なのではないかということで、大阪へ旅に行ったときの私の体験談をお話すると、
快く聞いてくださいました。
視覚障害である私が車いすの後ろにつかまらせてもらい、
前輪を上げる際など力を必要とする際に私の手をお貸しするということで、
協力し合いながら、他愛の無いおしゃべりを楽しむことができたという体験談でした。
また、日ごろパートナーである男性と行動を共にしている私は、
男性にでも説明してもらえる障害者用トイレなどを使用することが多いことを
打ち明け、「それについてはどう思いますか?」と問いかけると、
「それはやむをえないことなので、かまわないと思います。」との
お返事をいただきました。
(もちろん、なるべく早く済ませるようにはしますが。(笑))
さて、その集まりがあったからということではなく、
日ごろからそういうトイレを使っていて感じていたことがありますので、
最後に少しだけ書いてみます。
ボタン式とかセンサー式のドアもありますが、
まだまだ手動のところも多いのに、なぜあんなにドアが重たいのだろうということ。
また、手を洗う位置やペーパーの一が高過ぎると思うことや
石鹸の一が奥まり過ぎていて、車いすに乗ったままでは
届きにくいのではないかと思うことなどもしばしばです。
また、どこもなんともなさそうな健常者が
使用していることの多さにも疑問を感じることも多々あります。
特に、タバコを吸った残り香がはっきりしていたりすると、
とても嫌な気持ちになります。
だから、「多目的」「だれでも」などの名前の付けかたにも、
少し疑問を感じてしまいます。
そんなことを思ったりするのですが、
今度車いすユーザーさんとお話する機会があったら、
ぜひそんなことも聞いてみたいと思います。
聞いてすぐにどうこうできることではないけれど、
まずは別種ではあっても障害者同士なのですから、
私たちが理解していることはとても大切なことだと思うわけです
そういう意味で、車いすユーザーの方に限らず、いろいろな障害を持った人たち同
士で分かり合う機会がもっと増えると良いのにと思った次第です。
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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)
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