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春うらら
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障全交

第14回障害者問題全国交流会 実行委員会 委員長 望月優

「障全交」は、「障害者問題全国交流会」という中小企業家同友会の催しの略称です。中小企業家同友会は全国に4万名の会員を持つ中小企業経営者の団体です。各都道府県の組織がそれぞれ極めて自立的に活動していて、それを取りまとめるのが
中小企業家同友会全国協議会
http://www.doyu.jp/
で、ここが全国行事を主催します。

私は会員数2200名の東京中小企業家同友会
http://tokyo.doyu.jp/
の会員で、障害者雇用や福祉ビジネスをテーマとする障害者委員会の委員長を2005年4月から務めています。

障害者問題全国交流会は、1982年から2年に一度全国行事として行なわれてきました。そして、今年9月、第14回目の「障全交」が東京で行なわれることになり、昨年11月から東京同友会で実行委員会を組織して取り組んできました。

中小企業家同友会は、良い経営者になることを目指した「経営者の学校」的な団体で、日常は毎日東京都内の3・4箇所で経営の勉強会やビジネス交流会が行なわれています。

参考:東京同友会例会参加登録システム
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/index.php

福祉や障害者の団体ではないので、日常の活動で障害者に関連したことが多いわけでは決してありませんが、そんな経営者の団体が2年に一度障害者をテーマにした全国行事をずっと継続してきたことには大変大きな意義があると感じています。そして、私自身、第14回目のこの交流会を企画・運営する
立場にさせて頂いたことに感謝し、今東京同友会の多くの仲間とともに、最後の準備に取り組んでいます。

内容的には、1日目の9月19日(金)の午後に六つの分科会があります。分科会は同時に行なわれますので、どれか一つを選んで参加する形となります。9月20日(土)の午前中に前日の分科会の座長がパネリストとなるパネルディスカッションを行ない、午後二宋 文洲さんの記念講演を行ないます。

内容の詳細は
http://shozenko.org/
をご覧ください。

とにかく、障害者や福祉団体が主催する催しとはかなり雰囲気の異なる交流会です。「ノーマライゼーション」とか「メインストリーミング」といった障害者の社会における本来的なあり方は、このような福祉分野とは関係のない人達が動くことによって始まることが実感できる会です。ですから、福祉関係者の皆様には、是非この障全交に参加していただきたいと思います。
「福祉」という一定の枠の中から社会を動かそうとするのではなく、別の分野で社会的に活躍している人々、社会的に影響の大きい人々を動かすことによって達成されるであろう「ノーマライゼーション」や「完全参加」といったものを体感していただければ幸いです。

参加登録は以下のページからお願いします。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu3/meeting.php?mid=2

なお、障全交当日までは、このメルマガへの返信でご質問、お問い合わせを受け付け致します。
どうぞ、ご遠慮なく!

ゲーム感覚で自然に点字が身につく点字学習ソフト・ろくてん満天

by amedia  at 12:22  | Permalink

残暑=ビールの季節を惜しみつつ夢を語ります。

 昼間の暑さはまだまだですが、夜中まで鳴いていた油蝉が激減し、秋の虫の声が目立つ夜が増えてきました。 とはいうものの、そんな虫の音をBGMに、ビールをクイッとやるのも乙な物ですよね。

 ビールといえば、缶ビールの上面に点字が入るようになってもうどれくらい経つのでしょう。最初は本当に嬉しくて大喜びしたものですが、いつの間にかだんだん当たり前のようになってきています。 これは、未成年者や体質的にアルコールを受け付けない視覚障害者の誤飲を防止する画期的なアイディアを、ビール会社各社がご理解くださり実現した革命でした。このように点字が入っている缶飲料は他にないため、中途失明で点字の苦手な方にも、「何やら点字が付いてるから、これはアルコール飲料だな」と認識してもらえるわけです。

 ところが、最近になって、「おさけ」だけでは不十分だという苦情とか問合せが増えているということをある関係者から耳にしました。 確かに、銘柄が知りたいとか、せめてメーカー名を知りたいとか、具体的なお酒の種類くらいは知りたいという気持ちが分からなくはありません。でも、それを言い出してしまっては、ソフトドリンク愛飲家の視覚障害者も黙ってはいないかもしれません。 本来の目的は、体質的な影響を恐れての誤飲防止だったはずなのに、何か方向が変わっていっているようです。

 同じ目的で、牛乳の紙パックの天辺に切かきを付けて、乳製品アレルギーの人たちの誤飲を防止するという工夫も定着しています。これに対しても、私の仲間内でさえ、 「じゃ、他の飲料は?」という不満が見受けられるようになってきています。

 私は、もうそこから先は、家庭で工夫しても良いのではないかと思っているのですが、視覚障害の顧客のために、なんとかそれ以上の情報を与えられる工夫はできないものかと考えている企業デザイナーの人たちもいらっしゃるようです。確かに、体質的なことをいえば、カフェインアレルギーの方もいらっしゃるし、ビールに似ていても発泡酒だと悪酔いしてしまう方もいらっしゃいます。そう考えてみると、単なる視覚障害者のわがままとしてしまうのも乱暴ではあります。

 一方、最近自動販売機でよくおしゃべりする機械が増えてきています。これは、ダイドードリンコの機械で、季節の挨拶とか、独自のポイントカードのポイントのお知らせなど、本当に沢山しゃべるうえに、外国語バージョンとか各地の方言バージョンがあるようなのです。これだけ多弁な機械ができているのなら、ボタンの2度押し方式で買う物を選べるようにならないものかと思います。と、さも自分が思いついたようなことを書いてますが、実は、ある関西在住の視覚障害の友人の思いつきなのです。本当に、あったらいいなという「夢」を語るだけなのですが、具体的に、関西弁バージョンで考えるならこんな具合です。 任意のボタンを押します。すると、機械が「コーラでっせ。ほんまにこれでよろしおまっか?」と聞いてきます。嫌ならすかさず別のボタンを押します。「レモンティーでっせ。」と聞こえてそれがほしい物だったらすかさず同じボタンを押します。そうすると「ミルクティー、おおきに!」と発声しつつ、ゴトンとミルクティーが出てくる。こんな自販機ができたら、アルコール飲料にも流用できて……、あれ?ちょっと待ってください。これだけでは、やっぱり家に持ち帰ったとき、複数あったらどれがどれだかわかりませんよね。
となると、やっぱりここからは各自の工夫が必要になります。それでも、自販機で自由にほしい物を買えるようになったら、本当に画期的だと思いませんか?その便利さの前には、多少自分で工夫しなければならないことぐらい、なんともないような気さえしてきます。

 自分たちで工夫しつつ、配慮してくださる企業へは感謝をし、新技術を流用して次なるユニバーサルデザインへのステップを踏めそうな企業に望みを託して、今宵もビールで「乾杯!!」と行きましょうか。

参考URL(アクセシビリティはあまり良くないですが)
おしゃべり自販機紹介
http://www.dydo.co.jp/corporate/jihanki/talk/index.html


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



町で出会ったら気軽に声をかけましょう!目の不自由な方への声かけカード


by amedia  at 17:43  | Permalink

出会いは十色(といろ)、そこから先が大事です。

 私は、数年前、一人で歩いているときに友達から電話があり、「あと2時間後の子供向けお話会で語る予定だった人が急にこられなくなったから、なんでも良いから覚えてる話を語りにきてほしい」と助っ人を依頼されました。
 そのとき、自分は語る予定がなかったので、読み聞かせできる本はなんにも持っていないまま、新宿伊勢丹での買い物に向けて歩いてました。
「さぁ大変!」とばかりに、頭はフル回転。子供が好きそうな話で、とりあえずストーリーを追いながらフリーで話せるネタはと考えて、落語の「饅頭怖い」をおさらいし始めました。
 「おう、おめぇは何か嫌いな物はねえのかい?」
 「んなもんねえよ。……待てよ、おっといけねぇ、…ああ、
思い出しただけでも怖くていけねぇ。……お、おれぁ、ま、饅頭が…」
 などと頭の中で考えていたので、 私は上り階段の存在を忘れていました。
杖もろくに使わぬまま歩いていた私は、あっと思った瞬間に、その階段にけっつまずいて見事に階段の上に倒れこんでしまいました。右膝をしたたかに階段の角に打ち付けてしまい、せっかくおさらいした「饅頭怖い」が吹っ飛んで頭の中が真っ白になりました。
いやぁ、痛いのなんの!!
でも、ちょっと座り込んでるうちになんとか立って歩けるようになり、大したことはないだろうと医者にも行かず仕舞いになりました。ところが、それ以来、階段の上り下りのときとか、長い時間立っていたりとかすると、膝がじんわり痛むようになってしまいました。

 というわけで、最近では電車の中で声をかけていただいたら、ありがたく座らせていただいています。
声をかけていただく理由が、白い杖を持っているからだということは分かっていて、申し訳ない気持ちもあるし、違和感もあるのですが。 で、この声をかけていただけるかどうかですが、日によって、路線によっても違うようです。 先日などは、若いお兄さんが譲ってくれたり、自分の隣に導いてくれたり、乗る電車乗る電車、ありがたいシチュエイションの連続でした。また、エレベーターの近くに寄って行っただけで、手をとって導いてくれる人もいたりして、嬉しい1日となりました。

 かと思えば、連れ合い(晴眼者)と歩いているのに、その間にぐいぐい割り込んでこられたり、すごい勢いでぶつかってこられたりすることもあります。私は見えていないので気づかずにいるのですが、電車やエレベーターに乗り込む列の一番前に並んでいたはずなのに、横合いから割り込んで乗り込もうとする人もけっこういるそうです。 また、最近一番嫌な想いをしたのは、電車に乗り込んだとき、連れ合いに導かれて行った私が座らせてもらおうとしたら、その横で二人分の幅を取って座っていた男性が、迷惑そうな顔をして立ち上がって行ってしまったことでした。空いたところに連れが座っても、ゆったり座れる余裕があったというのにです。

 さらに、路上で点字ブロック上にかかるように止めてる自転車やバイクが多くて困るのですが、正に止めようとしている人に連れ合いが注意したら、なぜ注意されたのか分からずきょとんとする人やら、逆切れする人やらの不思議な反応が返ってきて、頭を抱えてしまうこともしばしばです。

 そんな中、昨日は某図書館近くの公園でスケポーの練習をしていたあんちゃんが、点字ブロックの延長上の階段に荷物を置いていたのでこれまた連れが注意しました。私は、例によって逆切れされるか、あるいはふてくされた態度でしかたなしに誤られるものだと覚悟していました。ところが、このあんちゃんは「すみません。気が付きませんでした。以後、気をつけます。」と、とてもさわやかに、そして神妙な感じで、素直に謝ってくれたのでした。この瞬間、私の中の印象が、「ちゃらいあんちゃん」から、「さわやかな好青年」に大変身したのは言うまでもありません。

 このように、通りすがりの出合いでの反応は様々です。もちろん、思いやりの度合いだって、視力や聴力のように、様々なのですが、私は多かれ少なかれ、通りすがりに留まらない関わりを持っていったときには少しずつ理解していけるのではないかと思っているのです。
 先日、ある障害者サービス担当の公共図書館職員さんと話していたら、
「私も、役所の他の部署から回ってきて最初に図書館職員として障害者サービスを担当させられたときには、なんでこんなことになっちゃったんだろうと思いましたよ。」と笑って話してくれました。でも、その職員さんは、今では人一倍親切で意識の高い担当者となって、利用者からもボランティアさんからも慕われているのです。どうしてそんなに変われたのかと聞いたところ、「必要とされていることと、喜ばれていることが実感できたから」という、とても素敵な答えをいただきました。 こんな例もあるのですから、じっくり付き合っていける機会のある健常者とは、大事にお付き合いしていけるよう、障害者側も思いやりと
感謝を忘れずにいたいものだと思うのです。


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(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



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by amedia  at 16:35  | Permalink

経営者が学ぶ障害者との共生社会作り~第14回障害者問題全国交流会

皆さんこんにちは。
アメディアの望月優です。

私が実行委員長を務める一つの大きなイベントを紹介します。

1. 障害者問題全国交流会
私は、経営者としての勉強をするために中小企業家同友会という会に所属しています。
この会は、全国47都道府県の組織がそれぞれ独立して活動しています。ですから、私の所属する会の名称は、「東京中小企業家同友会」と言います。
そして、各地の同友会が連合した組織を「中小企業家同友会全国協議会」と言います。
全国協議会が主催するいわゆる「全国大会」がいくつかありますが、障害者問題全国交流会もその一つです。
障害者問題全国交流会は、国際障害者年の翌年、1982年に始まり、2年に一度各地持ち回りで行なわれています。
そして、第14回目になる今年、東京の番が回ってきました。
私は東京中小企業家同友会障害者委員会の委員長を2005年から務めており、この全国交流会の実行委員長という大役を引き受けさせていただくことになりました。

2. 交流会の内容
第14回障害者問題全国交流会は、9月19・20日(金・土)の二日間に渡って、明治学院大学で行なわれます。
初日は分科会の日です。
13時から18時までの5時間に渡って、一つの事例を学び、深め合います。
中小企業家同友会の勉強会の特徴は、講師の話を聞いたり、講師に質問をするだけでなく、7・8名ぐらいのグループに分かれてグループ討論を行なうことです。
「グループ討論」という名前ですが、実際には、講師の話を基点とした意見交換会、ミニ交流会です。
参加者は一人一人がそれぞれ異なる経験を持ち、各自の経験に基づく考え方を持っています。それら、自分とは異なる立場の方、異なる経験や意見を持った人達と交流することにより、自分自身の考え方をより深いものへと育てていくことができます。
今回は、参加者の多くは中小企業家同友会の会員、つまり企業経営者です。
ですから、もしも読者のあなたが別の立場の方だとすれば、この交流会はほかの障害者関連のセミナーや集会では決して得られない素晴らしく新鮮な体験を得られる場だと思います。
初日の夜は懇親会です。
懇親会の場で、より深くいろいろな方々と交流することができます。
この交流会の参加費は、懇親会費込みで1万3千円となっています。
二日目は、午前中が全体でのパネルディスカッション、午後が記念講演です。
パネルディスカッションでは、交流会のテーマそのもの、
人間尊重の社会を目指して~今できることを一つずつ
を目的として、私たち一人一人が障害者と共生できる人間尊重の社会を作るために今何ができるのか、何をすればよいのかを具体的に浮彫にして行きます。
人はそれぞれ現在の立ち位置が異なります。ですから、Aさんにできることであっても、Bさんには難しいことかも知れません。
ですから、「皆さんこれを行なってください」と一律になすべきことを提起するのではなく、一人一人が自分の立場なら今何ができるのかを自分で考え、見出すことができるような会にしたいと考えています。

午後の記念講演は、中国人として日本でビジネスを大成功させた宋文洲さんのお話を聞きます。
お話の内容は、ビジネスのことが主眼ではなく、「人間尊重の社会を目指して」という交流会のテーマに沿ったお話をお願いしています。
一流のビジネスマンが障害者や障害者を取り巻く社会に対してどのような考え方を持っているのかを楽しみにしていただければと思います。


3. 分科会の概要
それでは、初日の六つの分科会を簡単に紹介します。

【第1分科会】《京都同友会》
能力主義をよしとしない経営をめざして~地域の障害者の力を経営に生かす
報告者:株式会社 大槻シール印刷 代表取締役 大槻裕樹氏
 同友会の経営者なら誰でも目指す経営指針の学びを深める中で障害者雇用へと進んだ実践報告です。
 雇用しているのは聴覚障害者です。

【第2分科会】《愛知同友会》
目指すは「誰でも働ける共生の会社」づくり~意欲さえあれば必ず出番が待っている!!
報告者:有限会社 進工舎 社長 田中 誠氏
12名の社員のうち4名の障害者を雇用して経営している鉄鋼業の田中社長、10年前に障害者雇用を始めてから一人も辞めていない共生職場の秘訣をお話頂きます。社員二人も報告に立ちます。

【第3分科会】《沖縄同友会》
新しいしくみと仕事づくりで、自立支援を!~横請けという連携で、プロになれるお掃除隊
報告者:有限会社 やんばるライフ 専務取締役 比嘉 ゑみ子氏
沖縄で清掃業を営む比嘉さん、すでに7名の障害者を雇用していますがさらに障害者の働く場を広げたいと地域の授産所に清掃の指導員を派遣、育った障害者をお掃除隊に組んで仕事を出しています。

【第4分科会】《広島同友会》
“旅”を通じ高齢者・障害者もいきいき生活を~すべての人に幸せが見える地域社会づくりを一緒に
報告者:昭和観光社 社長 平森良典氏(バリアフリー旅行ネットワーク会長)
リハビリに励む高齢者や障害者に旅行というモチベーションを提供、実際にリハビリの進んだ人達を連れて旅に出ます。旅を通じて人生の感動を味わい、前向きな生き方をさらに求める障害者・高齢者の物語です。

【第5分科会】《東京同友会》
私たちは働きたい、働ける~働く障害者とディスカッション~
コーディネーター:ローヤルエンジニアリング 代表取締役 河原八洋氏
三つの企業から社長さんと現場で働く障害者を壇上に。障害者がどのように働き、経営者がどのように考えているのかを学びたい方のために企画した障害者雇用を考える入門コースです。

【第6分科会】《東京同友会》
産学共同企画 立場を超えて考える共生社会~中小企業の障害者雇用の実践と大学の研究成果から学ぶ
報告者:有限会社 高田紙器製作所 代表取締役 高田照和 / 明治学院大学 社会学部社会福祉学科3年 斉藤未季氏 / 明治学院大学 社会学部社会福祉学科3年 子島 彩氏 /コーディネーター:明治学院大学 教授 八木原律子氏
 3名の知的障害者が働く高田紙器に明治学院の大学生がインターン実習、学生の目から見た働く障害者の現場報告です。

いかがでしたでしょうか。
興味を持っていただけた分科会がありますでしょうか。
交流会の最後には、二日間の学びを経て得られた成果を交流会宣言として採択する予定です。
どなたでも参加できます。
会社の経営者たちに訴えたいことがある皆さん大歓迎です。
分科会のグループ討論の場で、是非同じテーブルの社長さんたちに良い影響を与えてください。

第14回障害者問題全国交流会ホームページ
http://shozenko.org/

参加登録
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu3/meeting.php?mid=2
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by amedia  at 11:22  | Permalink

メディア変換の効用-夏休みの読書の奨め

 「メディア変換」といっても、コピーするとかそういう単純なことではないんです。

 日本語版のハリー・ポッターの最終巻が発売になり、待ってましたとばかりに書店に走った人は多いことでしょう。今は、スキャナとOCRソフトを使って、とりあえず読書をすることができますから、音訳・点訳が上がる前にザザッと楽しめます。私の周りにも発売初日にgetした視覚障害者の友達がいました。

 いっぽう、長い本を読むのは苦手という人の中には、映画化を心待ちにしている人も少なくないでしょう。そんな人は、もう2年くらいは待たないと結末にたどり着けないということになりますが、それでもネタバレ発言に必死に耳をふさぎながら、映画の完成を待つのでしょう。

 ハリー・ポッターシリーズに限らず、小説から映画へ、小説からアニメへ、漫画からアニメへ、等々、メディア変換も多様化しています。 また、晴眼者の方で、「小説はどうも…」という方が、ある作品を漫画で楽しめるようにすることを、最近では「コミカライズ」などというようになり、個人のニーズに合った作品鑑賞の幅が広がってきました。

 このように、複数のメディアで世に出てくる作品が増えている中、視覚障害者として注目したいのが、「ノベライズ」というメディア変換です。漫画やアニメ、映画などのビジュアル的要素の強いメディアで
初登場する作品たちは、面白そうな内容の物があっても、私たち視覚障害者が十分に内容を把握するには至らないことが多いのです。それを、小説という形に変換してくれる「ノベライズ」により、
スキャナとOCRでも、音訳・点訳でも、とにかく読むことができるようになります。
ノベライズ担当者の文章力と感性に追うところが多いので、その出来・不出来の違いは出てくるものの、
誤解のない形でストーリーを把握することはできるわけです。 視覚障害者にはお馴染みの「ないーぶネット」にも、そうしたノベライズ本の点字データが多く蓄積されているので、私は大いに活用しています。

 そんな私が最近最も楽しんでいるのが、海外TVドラマの人気シリーズ「24-TWENTY-FOUR」のノベライズです。友人に勧められて読み始めたこのシリーズは、アメリカのCTU(テロ対策ユニット)ロス支局のチーフ捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、死に物狂いで活躍するシリーズです。着うたのCMで「俺はジャックバウアー、なんだかんだ死なない♪」と歌っていたのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。元来はファンタジーやSFのほうが好きな私ですが、このスリルとサスペンスとアクションと熱さに満ちた作品には文句なくはまりました。 ドラマでは、リアルタイムで時間が流れていくようにできていて、1回1時間で、1シーズン24回、つまりストーリー上は24時間きっちりで収まるようにできているのです。 ノベライズでも、これに準じていて、一つの章は1時間分ずつでできていて、小見出しも全て「何時何分」という形で構成されています。しかも、どの章もラスト近くにどんでん返し的な盛り上がりが作られているので、読書を中断しづらいことこの上ない作品なのです。

 次に、この小説の元になっているTVドラマを観たくなり、レンタル屋さんに走って観始めたら、これがまた、ノベライズ版でストーリーを知ってるはずなのに、止められないのです。

 音声ガイド付きの映画を観る機会が増えていますが、こうしてノベライズを読むという手段で、ビジュアル的メディアを、少し違う角度から触れていくというのも、新たな楽しみになるのではないでしょうか。 これ以外でも、漫画→アニメ→小説という形で、私たち視覚障害者が楽しめるところに近づいてきてくれた作品はいろいろあって、「ワンピース」「ハンター×ハンター」「鋼の錬金術師」「ガンダムseed」など、私もずいぶん読みふけったものです。 夏休みも半ばに差し掛かってきた昨今、 学生の皆さんはそんな読書にはまってみるのも良いのではないでしょうか。楽しい本を読めば、読書感想文を書くためのパーも生まれてきますよ。「褒められる感想文」を目指すのではなく、
「友達も先生も、その本を読みたくなるような、感想付き紹介文」を書くつもりで、気楽に感想文を書いてみましょう。
 もちろん、大人の皆さんも、どうぞこんな余暇の楽しみ方にはまってみてください。

 なお、「ないーぶネット」の利用については、お近くの点字図書館にご相談ください。


ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン


(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)



障害者や高齢者に優しいWEBサイト作り「ウェブアクセシビリティ入門」

by amedia  at 12:56  | Permalink