[スポンサードリンク]
春うらら
トップページ » 2009年02月

働くことによって得られる幸せ

-大山泰弘さんの講演から-

     望月優

昨日、全国重度障害者雇用事業所協会(全重協)と東京中小企業家同友会の共催で、
「中小企業のための障害者雇用推進セミナー」が行なわれました。
そこで、日本理化学工業の創業者であり現在は取締役会長の大山泰弘さんのお話を伺いました。
日本理化学工業は、約50年前から障害者雇用をしており、
現在は全従業員数の約7割が知的障害者です。
「約7割」と言っても、総務や営業などの部門は基本的に健常者で構成されていますので、
ダストレスチョークを製造する工場では、
12人の障害者と一人の健常者といった割合で仕事をしているとのことです。

さて、その中で、「人の幸せ」についてお話されました。
人が幸せを感じるのは、
1.愛されているとき
2.褒められているとき
3.人の役に立っているとき
4.人に必要とされているとき
だそうです。

そのうち、「愛される」ことは家庭や福祉施設でも体感できますが、
2.から4.の要素は働く場でしか得られない実感です。
「福祉施設に帰すよ」というと泣いていやがる知的障害の社員たちは、
褒められ、役に立ち、必要とされる幸せを会社で感じているからにほかなりません。
企業は人に幸福を与える場である。
これを昨日の大山さんの講演から学びました。
--

日本理化学工業が「日本で一番大切にしたい会社」という
本の中で詳しく紹介されています。

日本で一番大切にしたい会社
http://tinyurl.com/bm2ltf


点字を学ぶなら~点字定規セット「点字サポーターへの道」

by amedia  at 17:36  | Permalink

久々に字幕朗読

 初夏のように暖かな日があったかと思えば、いきなり真冬に逆戻りしたりして、読者の皆さんは体調崩したりしてませんか?
 私は元々風邪をひきやすい体質なんですが、案の定、今回もしっかり発熱&喉を痛める風邪をひいてしまいました。

 そんなさなかの昨日2月18日水曜日、今回の福祉情報の別コーナーでもお知らせします『調布映画祭2009』に向けて、海外ドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』という作品の字幕朗読の収録が行われました。
 収録スタジオには、主役の日系アメリカ人のおじいさんの声を担当した鈴木大輔をはじめとする演劇結社ばっかりばっかりのメンバーや録音を担当した平塚千穂子さんをはじめとするバリアフリー映画鑑賞推進団体CityLights(以下、シティライツと書きます)のメンバーが12名集まりました。そして、和やかで楽しい雰囲気の中、朝10時から夕方7時過ぎまでかけて、全字幕台詞を録音したのでした。

 この映画は、日本とも浅からぬ内容のドキュメンタリーではありますが、フィルムには日本語の吹き替えが付いていないため、画面に表示される字幕を朗読しないと、私たち視覚障害者は、よっぽど英語のヒアリング能力がある人でない限り、鑑賞することができないのです。
 これまでも、調布映画祭で上映される外国フィルムは、吹き替え版がTV放映されたりDVDかされたりしていても、ほとんどの場合字幕版の上映になっていたため、画面の説明を入れる「音声ガイド」を付けるだけでなく、「字幕朗読」が必要とされてきたわけです。
 私も、以前は、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役をはじめ幾つかの作品で時折字幕朗読にも参加していたのですが、近年はどちらかというとレコーディングディレクターとしての関わりが多く、今回は久々の字幕朗読となったわけです。

 さて、全盲の私がどうやって字幕を朗読したかということですが、今回は調布映画祭実行委員会にも協力しているサークル「シティライツ」が配給会社から字幕用のテキストデータを入手してくれたので、予めそれを自動点訳プログラムで点字データに変換し、私自身がそのデータを校正し、点字でプリントアウトした台本を使って読みました。
 本当は、この映画の監督のリンダ・ハッテンドーフ役の字幕を読む予定だったのですが、喉にきた風邪のため、台詞の多いこの役を断念し、ツアーガイドの女その他、いろいろな役をちょこちょこやらせてもらうに留まりました。
 今回は、私以外にも、同じばっかりばっかりの芝居仲間である視覚障害青年・大河内聡之(おおこうち としゆき)も、ちょい役二つと・主人公ジミー・ミリキタニの古い知人・ルイ役で字幕朗読に初挑戦しました。
 とは言っても、当然そのまんま画面の字幕に合わせて読むわけにはいかないので、担当する台詞の前後の場面を、まずは原音のみ、次にその原音に合わせて見える人に全て字幕を読み上げてもらい、最後にやはり原音を流しながら本人が担当するところ以外の字幕を読み上げてもらい、それを繰り返しながら予習しておくわけです。ちなみに、最後の「本人の台詞以外の字幕を読み上げてもらう」というのは、要するに台詞読みのカラオケにしてもらうようなものなのです。

 なぜここまでいろいろ工夫してまで全盲でも字幕朗読をするのかという疑問を感じる方もおられるかもしれません。これには幾つかの理由があります。
 一つには、字幕朗読を担当する人数が少ない中、一人何役も担当することによって聞く立場の人の理解を妨げることにならないようにするため、少しでも多くの人間が字幕朗読に関わるようにするためです。
 また一つには、シティライツが単に「視覚障害者のために映画を観やすくしてあげる」団体なのではなく、「一緒に楽しむサークル活動」だから、視覚障害者も「言葉をを発して表現すること」という特技を持っているなら、その技術を生かせる機会を得て、さらに技術が向上するようにしたいということもあります。公開中の映画で、ライブで画面を読むことしかできない場合は、字幕朗読は全て晴眼者の手に委ねなければならないのですが、既にDVDが出ていたり、字幕台本が入手できたりという条件下では、全盲の音声表現者にもなんとか活躍する場ができるわけです。

 というわけで、3月6日から8日の調布映画祭、音声ガイドの付く作品全てお薦めなのですが、特に8日のドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』がどんな仕上がりになっているのか、ぜひ見届けに、いや、聞き届けにいらしてくださいませ。全て無料で鑑賞できます。
 詳しくは、今回の別コーナーをご参照ください。


ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン


(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)

by amedia  at 16:49  | Permalink

日本理化学工業

皆さんはこの会社名をご存知ですか?
誇りの出ないダストレスチョークで日本1の会社、そして障害者雇用で日本1の会社です。
アメディアが全国重度障害者雇用事業所協会(略称「全重協」)に入会した1991年、日本理化学工業の大山泰弘会長は、全重協の会長をされていました。
つい先日、「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)
http://tinyurl.com/bm2ltf
を読み、約50年前から毎年重度知的障害者を雇用しつづけている日本理化学工業の偉大さを実感しました。
会社案内のページには、
----------
当社では従業員の50%以上の重度知的障がい者が働いています。
従来の作業法法を彼等に教えるのでなく、彼等の能力にあわせて作業を改善すれば立派な労働力として活躍してくれています。
----------
と書かれており、障害者の戦力化が実現されている職場だということがよく判ります。

実は、今月25日に、全重協と東京中小企業家同友会共催の障害者雇用セミナーが行なわれます。
ここで、日本理化学工業大山会長の障害者雇用の実践例を直接伺うことができます。
是非、私も直接大山さんのお話を伺い、障害者の戦力化事例から全社員の力が発揮できる職場作りを学びたいと思います。
こちらのセミナーの詳しい情報は下記ページからどうぞ。
http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/common/meeting.php?meeting_id=4785


全国の三療治療院を網羅~鍼灸あん摩マッサージ治療院カタログ

by amedia  at 18:38  | Permalink

またまた博物館

 先々週ご紹介した岩手県盛岡市の桜井博物館の桜井政太郎先生からお電話をいただきました。
そこで新たに判ったことをいくつか、ご報告と訂正かたがたお知らせしてみようと思います。

 まずは、この博物館の名前ですが、「桜井博物館」というのは通称のようなもので、先生ご自身は「視覚障害者のための手で見る博物館」と名乗っておられます。名刺にはそのように記載なさっているそうなので、こちらが正式名ということになるそうです。

 また、休館日に関しては特にないということでしたが、今は冬季はなるべく避けていただきたいとのことでした。その他、毎週木曜日も、ご都合があって、なるべく他の曜日にご予約いただきたいとのことでした。

 現在は、世界遺産のレプリカを収集・作成中だそうです。 人間の手で把握できる物の大きさには限りがあるので、小さ過ぎる物は大きく、大き過ぎる物は小さくして、視覚障害者が自力で把握できるようにして触らせてくださるのも、桜井先生の工夫なのです。世界遺産に触れるようにするということは、その
「大き過ぎる物を小さくする」方に当たります。
 そこで私は、10年ほど前に参加したバスツアーで「東武ワールドスクウェア」を訪れたときのことを思い出しお話しました。テーマパークとして、ある程度の縮尺を施した「万里の長城」や「ピサの斜塔」などが園内に配置されていたのですが、それぞれの造形には柵が巡らされ触れないようになっていたのです。区の福祉課主催の障害者を対象としたツアーだったので、その辺りの配慮は成されているのかと思っていたのですが、がっかりすることになってしまいました。結局お土産物屋さんにあった、細部までは把握できない程の小さい模型に触れてやっとなんとか楽しめたという経験談です。先生は深くうなずきながら私の話を聞いてくださり、「やっぱりね。」と共感してくださいました。
 「テレビなんかでもよく世界遺産が映るから、見えてさえいれば当たり前に知っている物になっているんだけれど、見えないといくら言葉を尽くして説明してもらってもやっぱり判らないですからね。」
 と、熱く語っておられました。

 ということで、今年の夏か来年になるかわかりませんが、今度は世界遺産を触るのを楽しみに、また桜井先生の博物館にお邪魔しようと決めました。
 そして、今度はそういったレプリカを作ってくださる協力者の方のお話も伺って、このコラム欄でご紹介できたらと思っています。


ながら仕事でもホームページが楽しめる音声ブラウザ・ボイスサーフィン


(「週刊福祉情報」コラムニスト・美月めぐみ)

by amedia  at 17:30  | Permalink
2009年03月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31